⑪ 死にかけ里帰り育児編

家族に迷惑をかけたくないお母さんと産後うつに気付かない家族の罠。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
38ブログ

こんにちは、ミィです。

今回は、里帰りしたときの話です。

~これまでの話~
産後の体調不良にも関わらず、頑張って育児してたら産後1ケ月で産後うつに。勇気を出してメンタルクリニックを受診するも「育児が苦手なだけ」認定されてしまった。そして始まる、地獄の里帰り。

産後2か月で里帰り。

みなさんは里帰り出産(実家の近くで出産育児)をされていますか?
私は夫が産後1ヶ月ほど休暇をとったので里帰り出産はしていませんが、産後75日、育児の負担を減らすため、遅い「里帰り」をすることになりました。
「里帰り」というと、親に甘えてゆっくりできるイメージですね。
ですが、私の場合、逆に「自分が頑張らないといけない状態になってしまったんです。

誰も育児を手伝う余裕がない。

実家には、育児を手伝っている余裕がある人がいませんでした。

父は日中仕事で家にいませんし、妹は東京でひとり暮らしをしています。母は、認知症の祖母ふたりの介護を抱えているだけでなく、腰の病気で赤ちゃんを抱っこすることもできません。
一日に何度も認知症の祖母から「通帳をなくした」という電話がかかってきました。そんな母に私と生後2か月の赤ちゃんの面倒までみてもらったら、母まで潰れてしまう、、、。

母「私は体が丈夫じゃないから、ミィがもっと頑張る姿勢を見せて。」

「無理」とは言えませんでした。

初めてのメンタルクリニック受診でも、「あなたのうつ状態はそれほどではない。育児が苦手なだけよ。」と言われています。

「育児ができない」と言うことは、ただの「甘え」だと思いました。母親失格だと。

 

家族に迷惑をかけたくない?病気だから、何も悪くない!

実家の両親には出来る限りのことはしてもらっていたと思います。

【サポートしてもらったこと】

①食事作り、掃除、洗濯など家事全般

②日中赤ちゃんと二人きりにしないようにしてくれた

③赤ちゃんの遊び相手

④ミルクの調乳

⑤寝かしつけの手伝い

⑥土日は両親で赤ちゃんの世話をしてくれた

ここまでサポートしてもらっているのに、これ以上一体何を望めるというのでしょう。

「私がまともに育児ができないのが悪い。家族に迷惑をかけて申し訳ない」と自分を責めていました。
家族は私のことを助けようとしてくれていたんです。なのに、「死」まで追い込まれていることが悲劇。産後2か月頃は「子どもがかわいい」という気持ちは微塵もなく、夜中に泣きわめく我が子の顔を見て、憎らしくて仕方なかった。

「この子がいなくなれば楽になれるかもしれない。それなら死んでしまおうか。」と一日中考え続けているほどに。

それでも、夫、両親を含めて家族は誰も気付いていませんでした。
お母さんが「迷惑をかけたくない」と頑張ると、家族は産後うつに気付かないのです。
「ちゃんとやろうとしているし、サポートすれば育児ができるようになるだろう。」と思って、叱咤激励してしまい、うつ状態が悪化する、という負のパターン。
産後うつは「うつ病」です。病気です。産後うつになってしまったことは、誰も悪くありません。お母さん自身も含めて。

うつ状態が深刻になると、叱咤激励しても、サポートしても、うつ症状は悪化するだけで、問題が解決することはありません。

必要なのは、治療(服薬と休息)です。

私は、もう一度、きちんと精神科(メンタルクリニックなど)を受診するべきでした。

私がもう一度精神科を受診したのは生後100日。

これまでの産後うつストーリーは序章。これから限界への挑戦が始まります。

 

⇒ つぎの記事  里帰りでストレス溜めないために気をつけること。

 

書籍化されました!!

ミィの産後うつブログが本になりました。
ブログに書いた産後うつ体験記や、精神科医のアドバイス、産後うつチェックリストが載っています。