こんにちは、ミィです。
なんだか、ちょっと気分が落ち込んでしまうみたいなイメージ。
違いますから。
産後うつは「うつ病」
「産後うつ」はうつ病です。
アメリカ精神医学会が作っている精神疾患のマニュアル(DSM-5)では、「周産期うつ病」と言われています。出産前後に発症するうつ病という意味です。
育児って、産後って、大変。
「育児疲れが大したものではない」と言ってるわけではありません。
子育て中の友達と話してみたら、こんな言葉を聞きました。
「子どもが泣きやまないと気が狂いそうになった」
「マンションから飛び降りようと思った」
「虐待する親の気持ちが分かった」産後ってかわいい天使のような赤ちゃんと幸せいっぱいなイメージじゃないですか?
他人事みたいな言い方しましたけども、私も最初の3カ月は死ぬかと思いました。(たまに、ぜんぜん辛くなかったという人もいるので、子どもの個人差も大きいでしょうけど。)
産後うつだけが大変だなんて言うつもりはありません。
ただ、産後うつは育児の大変さに加えて、お母さんが病気なんです。
産後うつの定義
産後うつとマタニティーブルーの違い
それでは、産後うつって何なの?マタニティーブルーと違うの?
「AERA with Baby ママの心と体セルフケアBook」に、精神科医・光嶋茶丘子先生の記事が載っていので、紹介します。
マタニティーブルーとも呼ばれる「うつ状態」は、産後2~3日で発症し、1週間程度で治まることがほとんど。
一方、産後2週間以降に気分が落ち込み、イライラや疲労が続く場合は、医学的には「産後うつ」。
重度になると、自殺願望が出てきたり、母子心中の恐れがあり、周囲も異変に気づくことが多いのですが、軽度の場合は発見されにくいもの。これが「”隠れ”産後うつ」。放置すると重度になる場合もあるので、2週間以上落ち込みが続く場合は、産後うつを疑いましょう。
誰でもなる可能性がある、産後うつ
ところで、産後うつって一部の弱い人だけがなる病気なんでしょうか?
光嶋先生は、「産後うつになる可能性は、産後女性であれば誰にでもある」とおっしゃいっています。
産後うつになる原因は、産前産後のホルモンバランスが大きく変わること、ママ一人で子育てを背負う重圧にあるとも指摘されています。
産後うつかも?と思ったら、どうかひとりで抱えこまないでください。
市の保健師さんに相談したり、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。
私は、精神科や心療内科に抵抗があり、お薬を怖いものだと思いこんでガマンし続け、産後うつをこじらせてしまいましたから。
産後は危険な時期
ちなみに、産後は、産後うつの他にも、精神疾患にかかってしまうことがあります。
・「適応障害」
・「産褥精神病」
・「双極性障害(躁うつ病)」(←私は最初はうつ病という診断でしたが、後で双極性障害だということが分かりました。うつだけでなく、躁というハイテンションな状態もある病気です。)
旦那様や家族の方も「産後はなにがあってもおかしくない」という気持ちで、お母さんの心と体の健康に注意して欲しいです。
産後は、本当に普通ではない状態になります。
どうかどうか、お母さんをひとりぼっちにしないでください。
⇒つぎの記事 産後うつ症状のチェック。体験者が語るリアルな10つの症状とは