こんにちは、ミィです。
読者の方からの産後うつ体験記をご紹介します。
今回、寄稿していただきましたのは、なゆさんです。
なゆさんは、現在7か月の赤ちゃんのお母さんです。なゆさんは、出産前はバリバリとお仕事されていたキャリアウーマンでした。
出産にともなう環境の変化やプレッシャーで産後うつになってしまった体験は、とてもリアルです。
なゆさん(うつ病)の体験記
1 診断名
うつ病
2 服薬していたお薬
レクサプロ
ロラゼパム
3 症状
①不安感と焦燥感(そわそわ)
とにかく何をするのも不安でたまりませんでした。
そわそわがひどく、じっとしていられませんでした。
②食欲不振
食欲がなくなるというか、味がわからなくなりました。
③料理ができない
味がわからないから作れないのもありましたが、
④スーパーに行けない(嗅覚過敏)
作れないならお惣菜があるでしょ!と言われましたが、
⑤不眠と聴覚過敏
疲れてるだから寝なさいと言われても寝れませんでした。
⑥我が子恐怖症
とにかく怖かったです。正直生んだことを後悔しました。
ただ、離れることは考えられませんでした。
⑦希死念慮
死を考えていました。
⑧涙が止まらない
何をしていても涙が止まらなくなりました。
⑨脳がストップ
悪いことは次々に浮かんでくるのですが、
4 原因
私の場合は、環境の変化と、
正直、出産前はバリバリのキャリアウーマンでした。趣味は仕事。
30過ぎて結婚はしないだろうと思っていましたが、
子宮筋腫で開腹手術の経験もあり、
病院では、
どうやってどのくらいあげるのか、
数日後、やっと看護師に声をかけて教えてもらいましたが、うまく出来
出産が多くなってきたのか、まもなく退院の私は、部屋を移動してほし
いつもは授乳時間は呼びに来てくれていたのに、
実家に帰り、少しホッとしたものの、3時間の授乳の後は搾乳。
この繰返しで、自分のことをするタイミングがわからなくなりました
いつ寝るの?いつお風呂入れるの?ご飯はいつ作るの?
私には妹がいて、先に結婚・出産を経験。小さい頃から『
だから、育児もできて当たり前。
ずっとこんな日々なのかと先を考えすぎて、真っ暗でした。
退院してすぐ、乳腺炎にもなり、高熱を出しました。ふらふらになりながら病院に行って、母乳にこだわりはなかったので、ミルクに切り替えたいと申し出たら、助産師から「母乳が一番よ!」と言われて、マッサージされました。
そのあとも母乳はよく出ましたが、子供が吸えないので、何回かやめたいと申し出て、やっと断乳の仕方を教えてもらいました。
「母乳かミルクかを決めるのは私じゃないの?」と悲しくなりました。
5 産後うつ発症後の経緯
産後2ヶ月くらいから、眠れない・何をしていても涙が出てくる・
1人だと何かしてしまうんじゃないかと思って怖いことなど吐き出
実母は、最初、「つらいのは当たり前よ!
お姉ちゃんだから、
しかし、旦那が私の行動異常に気付き、病院へ連れていってくれました
産婦人科で泣く私を見た先生は、すぐに精神科に回してくれました。(なゆさんが出産した病院は総合病院。)
精神科では『入院しましょう』と言われましたが、
しかし、最初はできないことを恥じ「お姉ちゃんは自分のことも子供のことも何もできない!」と泣きながら毎日を過ごしていました。
あまりに毎日泣く私を、義母が心配してくれて鍼灸を予約してくれま
私にとっては、精神科の先生より鍼灸の先生によく話を聞いてもらうことが多
不妊治療等を専門としている鍼灸で、先生は『必ずよくなるから!』
先生は「仕事人間だったから、
そう言ってくださり、少し希望が見えた気がしました。
しかし、服用を始めたら、ものすごい睡魔に襲われました。
また吐き気もひどく、
仕事をきちんとこなさないと嫌だった私にとって、
そして、必要とされないなら死ぬしかないとばかり考えていました。
追い討ちをかけるように、子供の昼夜逆転がきて、
精神科の先生に話しても、鍼灸の先生にも『
毎日が必死でした。
母がどうしても仕事を休めない時は叔母が来てくれたり、
ミィさんのblogに出会い、Twitterを始めてから「私だけではなかった」とわかり、
焦燥感などがなくなってきたのは、
相変わらず食事は作れませんでしたが、
頑張っては数日泥のような睡魔に襲われるを繰り返す毎日でした。出来た日とできない日で波が激しかったです。
子供は、
子供にも助けられ、少しずつ毎日のペースができてきました。食事も美味しく感じるようになりました。
産後6か月くらいの頃に、深い眠りにつけるようになってきました。
子供のタイミングをみて、
鍼灸の先生が言った、ルーティーンができてきました。
今はこのあたりです。
実家と義実家とマンションが近いこともあり、
私の症状は、体験談を聞くとみなさんよりも軽いと思います。
だから、こんなのを産後うつって言ってもいいのかわかりません。
生理も整ってきたので、
しかし、辛かった。
人生を後悔し、死を考えるなんて思ってもいませんでした。
1日終わっても明日があると落ち込む日々。
今はルーティーンのおかげで感情の波が穏やかになりました。
私はミィさんをはじめ、
だから、
そして、
ミィのまとめ
なゆさん、まだ完全に本調子じゃないのに、文章をまとめていただき、本当にありがとうございます。
まず、ツッこませていただきますが、「私の症状は軽かった。こんなんで産後うつといっていいのか。」と書かれていますが、「産後うつ」という表現では甘いくらいだと思います。
なゆさんは、うつ病の症状を網羅されてますし、重い「うつ病」でいいと思います。もうご自分を責めたりしないでくださいね。
それにしても、なゆさんの文章を読んでいて、共感して泣きそうになりました。
私も、仕事はきちんとこなさないと気が済まないタイプ。育児は、仕事とは何もかもが違う異次元ワールドで、順応するのに、時間がかかりました。
仕事は、一定のルールがあり、効率や理性といったものが重視される世界です。ところが、育児はルールが通用しない赤ん坊の本能との闘い。昨日通用したことが、今日は通用しない。まさに臨機応変な対応が求められます。
子供が3か月頃になってくると、ある程度ルーティンができて慣れてきますが、それまでは「こんな世界ありえない」と思うくらい大変で、先が見えない檻にでも入れられた気分でした。
きっと、産後うつになっていないお母さんも、大変な思いはしていると思います。それに加えて、ホルモンバランスの乱れもあるから、産後うつになるかどうかは、紙一重なんだと思いますね。
これからも、産後うつ体験記の寄稿にご協力いただける方を募集します。
このブログでは、「産後うつ」=「産後、うつなどの精神疾患」という意味で使っています。
うつ病に限らず、双極性障害、パニック障害、産褥精神病などの精神疾患を患った方やうつ病までは行かないけど抑うつ状態だったという方の体験記を募集しています。
ご協力していただける方がいらっしゃいましたら、気軽な気持ちでぜひご連絡ください。おって、Eメールアドレスをお伝えします。