㉑ 読者様の体験記

【読者様の体験記】自分の子どもが可愛いのに、触りたくないくらい怖かった。

こんにちは、ミィです。

「産後うつ」のリアルを知ってほしい!

今回も、読者の方の産後うつ体験記をご紹介します。

今回、記事を書いていただいたのはけこさんです。けこさんは、現在、10か月の赤ちゃんのお母さん。私とはツイッター仲間です。

鬱がひどかった頃のつぶやきは、過去の自分を見ているようで、ずっと見守らせてもらってました。最近は元気になってきた様子で、ホッとしてます。

それではどうぞ。

94ブログ

けこさん(うつ病)の体験記

1 診断名
  

うつ病

2 服薬したお薬

パロキセチン40mg(抗鬱薬)
セレナール(抗不安薬)
フルニトラゼパム(睡眠薬) 

3 症状

①不眠

 生後3ヶ月で睡眠3時間しかできなくなる。眠たいのに脳が休まない感覚。朝までぐるぐるぐるぐる考えが止まらない。


②食欲不振
子どもの泣き声に焦り、喉が閉じてしまう感覚。食べたくても、うまく飲み込めず、詰まってしまい、
その感覚が怖くなり、食欲がなくなり、体重も落ちた。
③楽しめない・気分転換できない

産前は楽しめていたことが楽しめない、興味がなくなってしまう。

④動悸

子どもといると息がつまり、心臓がドキドキしてしまう。

⑤我が子恐怖症

子どもと2人きりでいることが怖くなる。子どもが寝ていても、いつ起きるのかとドキドキして、起きていても、子どもの視線、存在自体が恐怖。
⑥自責

子どもを可愛がれないなんて、甘えだし、周りに迷惑をかけていることが申し訳ない、生きていること自体申し訳ないと感じる。

⑦希死念慮

 「車ぶっ壊れないかなぁ。。。」と思いながら運転していたし、毎夜寝る時、このまま心臓が止まればいいのにと思っていた。こんな周りに迷惑をかけてる自分、子どもの世話もできない自分、死んだ方がいいんだと思った。

⑧焦燥感


ミルクの時間やタイミング、お風呂の時間やタイミング。そんな細かいことを気にするようになると、焦りや、
ソワソワした気持ちが出てくるように。ミルクあげた直後に、次のミルクの準備をしている。意味のない、どうしよう!!!!が頭の中をずっとぐるぐる。


4 原因


①吐き戻し

ミルク育児で吐き戻しが多く、嘔吐恐怖症の私は、だんだんとミルクを飲ませるのが怖くなりました


②旦那の入院

産後4日目に旦那の病気が発覚し、入院しました。これから家族3人で新生活!というところで、いきなり旦那は入院。里帰り出産だったので、実家での育児ではありますが、不安や寂しさ、心配でいっぱいでした。

③我が子の入院


産後1ヶ月すぎに、息子が高熱で救急車で搬送され、緊急入院に。
④孤独育児
里帰り出産を終え、実家から離れひとり育児に。親も、友だちもいない地でのひとり育児。
はじめての育児なのに、相談できる相手もおらずのひとり育児は、一番の産
後うつになった原因のような気がします。
5 治療過程
 


<産後3ヶ月>
  

里帰り出産だったので、1ヶ月は実家での育児の予定でした。


しかし、産後すぐに旦那の入院や、
我が子が緊急入院したり、多くの変化がありました。

産後1ヶ月しないうちに、我が子の泣き声に焦り、
のどが詰まるような感じがして、食べ物がうまく飲め込めなくなりました。

我が子の入院時には、のどが詰まるような症状が悪化し、
プリンしか食べられなくなってしまいました。。。
産後3ヶ月で、ついに旦那が退院し、
ようやく家族3人で新生活が始まりました。

楽しい子育てはどこへやら。周りの助けも、平日昼間の会話すらもなくなりました。
いつの間にか、一人で子どもを育てるプレッシャーが大きくのしかかってき
ました。

息子を見ているとドキドキして、息が詰まって不安で仕方がなかったです。自分の子どもであるのに、とても恐ろしいもののように感じました。
徐々にご飯も食べたいという気持ちにならず、
体重が落ちていきました。
夜もミルクが欲しいと泣かず、ひたすら指しゃぶりをする息子。指しゃぶりの音がうるさく感じ、眠れなくなりました。

眠れないとミルクの時間やタイミング、
お風呂の入れる方法などありとあらゆることが気になりだし、
ベッドの中でじっとしていられなくなり、
ウロウロと夜に浴室を見に行ったりしていました。
眠れない。食欲がない。
自分で少しおかしいと気づいていましたが、
産後初めてのひとり育児。こういうものなのだ。と思いました。

母に、「子どもが見れなくなりそうだ。」と言うと、
母が迎えに来てくれ、一旦は息子と実家に帰りました。
実家に帰っても、やはり睡眠、
食事が思うように取れませんでした。

息子が起きる前に朝からソワソワ。

母に、「どうしよう!どうしよう!!」
と何がどうしようなのかも自分で分からず、でも、
じっとしていられずそう言って、ウロウロしていました。
実家に帰ったところで変わらない。。。

その時、
そう感じた私は、一週間でまた旦那もいる自分の家へ帰りました。
そして、帰った翌日。
「お母さん、どうしよう。
私、今もう子どもを見れない!!
子どもを家に置いて外に出てしまいそう!!」
そう電話をしました。
母は、「赤ちゃん訪問してくれる人に電話しなさい。」
と言ってくれました。

自分で市役所に電話をかけ、赤ちゃん訪問の電話番号(おそらく保健センター)を教えてもらい、電話をかけました。

母に話したのと同じ内容を話すと、10分ほどで赤ちゃん訪問の担当の方が家へ来てくれました。

私はこの時、泣きじゃくっていました。パニックでした。
最終的に、保健師さんや、市役所の方が来てくれました。

「もう子どもを見れない!今日、今すぐ見れない!!どこかへやって!」

泣きながら訴えたところ、保健師さんたちが乳児院などに連絡してくれました。
その間に、父と母が駆けつけてくれ、息子は預かると言ってくれたのです。
保健師さんに、「すぐに精神科に行った方がいい。
産後うつだと思う。」と言われました。
その3日後に、精神科に行き、
パキシルと抗不安薬を処方されました。

先生には、「私は鬱じゃない!薬は飲みたくない!」と訴えましたが、
飲むことになりました。

その時は抗鬱剤を飲むことが怖いことだと感じていました。
そして、1週間後には、
平日昼間ひとりでいるのはよくないということで、
実家に帰りました。

<実家帰宅後>

息子がいました。


可愛いのに、怖いのです。もう触りたくないくらい、怖いのです。

実家での療養をするため、実家近くの心療内科を受診しました。

入院するかと言われましたが、ひとりでいるのが怖くて、
寂しくて仕方なかったので、私は自宅療養、
息子は旦那実家へ預けるという形で、我が子とも、旦那とも、
離れて暮らすことになりました。

<治療1ヶ月(産後3カ月)>


だんだんと薬が効いてくると、
今度は息子に会いたくてたまらなくなりました。

まだ熟睡することはできず、
3時間ほどで目が覚めてしまっていたので、
夜中は我が子を思って泣いていました。

我が子の夢を見たり、我が子の重さを体に感じたり、
ミルクをあげないと!と思って起きるものの、
隣に我が子がいないことが悲しくてたまらなかったです。

「いつでも会いに来ていいんだよ」と言われていたので、
会いたいのに、怖い。

やっぱり見れないって思ったらどうしよう。そう思うと、息子に会う勇気が出ませんでした。活力もありませんでした。

いつ治るんだろう。。。子どもはどんどん成長するのに。

焦りばかりでした。


<治療2ヶ月(産後4カ月)>


ようやく短時間、子どもをみれるようになってきました。

週に2回は、息子に会いに旦那の実家へ車を走らせました。

友だちとも、やっと会えるようになりました。

親友としか会えず、会っても泣いていたりしていましたが。

私にとって、この友だちに会って話をすることは、カウンセリングを受けているような気持ちでした。

友だちにこんなこと話したら軽蔑されるかもしれない。

と思いながら話した時、
優しく受け止めてくれた友だちにはただただ感謝しかありません。

そして、旦那が大好きな私は、旦那と離れて生活していることをとても寂しく感じており、実家や旦那にわがままを言って、実家に一時的に同居してもらうことになりました。

旦那にそばに居てもらうことも、治療になりました。

<治療3ヶ月目(産後5カ月)>

だんだんと食欲も戻り、眠れる時間が長くなってくると、

息子の成長を見逃したくない、
育児したい!しなければ!!


そんな気持ちに駆られました。
そうして、また自分の実家へ息子を引き取ることにしました。

実家の近くに引っ越してもらうために、旦那には無理を言って、引っ越し準備を進めてもらいました。

私は実家で息子の世話を再開しました。
時々パニックで見れなくなる時もありましたが、「徐々にゆっくりでいいから、無理せず。」と、母や父、
姉に助けてもらいながら育児し始めました。

<治療4ヶ月目以降(産後6カ月以降)>

無事に引越しも済み、毎日実家へ通いながら家族3人での生活を送りはじめました。

<現在  治療8ヶ月>

ほとんど鬱の症状は出ていません。

子どもを怖いと思わず、可愛いとすら思えるようになりました。
睡眠薬は服用を終え、抗鬱剤はパロキセチン30mgを服用中です。抗不安薬は頓服として。


6 一番つらかったことは? 

何よりも、我が子恐怖症です。


自分で産んだ子なのに、可愛いと思えないを通り越して、子どもに怯えてしまっているなんて、母親失格だ。我が子が可哀想だ。

と、自分を責めました。



7 回復するためにはどうしたらいいと思いますか?
 


・周りに頼る!!

ひとりでの育児は本当に大変なことだと思います。

自分の両親でもいい、旦那の両親でもいい、兄弟でも、友だちでも、保育園でもいい、自分が信頼できる人には頼りましょう。
周りを巻き込んでいきましょう。

と言われたことがあります。


・無理はしない!!

眠い時は誰かに頼んで、少しでも眠る!今日は疲れたな、しんどいな、そう感じた日は無理せずご飯を作るのを休む!

など、とにかく無理しない、自分に優しくなってください。
適当でもいいんです。

て、今なら自分も思えます。


・とにかく寝る!!

産後うつは脳内ホルモンの異常なので、脳を休ませる、正常に働かせるには、とにかく睡眠をとること!が大事だと思います。

寝れなかったら睡眠薬を使ってでも、とにかく眠る。これが1番治療の近道ではないかと私は思っています。

8 最後に、うつママさんへのメッセージ

産後うつは必ず治ります!!!

私、鬱じゃない!!

と頑なに思っていた私でも、
病院で産後うつだと判断されれば、間違いなく産後うつだと思います。

そうして、嫌だった、怖かった投薬治療をしたことで、今では我が子がかわいいと思えるようになったんです。

我が子をかわいいと思えなかったのは、
産後うつだったからなのです。

信頼できる人には甘えてください。

今はただゆっくり休んでください。

子どものことは考えずに、ただただ眠ってください。

産後うつが治れば心が軽くなります。

子どもにも優しくなれます。

どうかお母さんが健康でありますように。

子どももそう願っていると思います。

子どもはお母さんが大好きだから。

ミィのまとめ

わかるわぁ・・・。

すべてが自分の体験かと思いました。

自分の手で育児ができなくなってしまった場合、たいていの人は焦ります。

「いつ治るんだろう?」

「我が子は成長してるのに」

「会いたいけど、不安」

私もそうでした。

けこさんも言っているように、子どものことは頼れる人に任せて、休むべきときにガッツリ休みましょう。育児の前に自分の健康が大事なのですから。

赤ちゃんが小さいうちは、会っていない空白の時間なんて、簡単に埋まるもんです。あっという間に母親として認識してくれるようになりますよ。               

けこさん、熱い思いがこもった貴重な体験記を本当にありがとうございます!

これからも、産後うつ体験記の寄稿にご協力いただける方を募集します。

このブログでは、「産後うつ」=「産後、うつなどの精神疾患」という意味で使っています。

うつ病に限らず、双極性障害、パニック障害、産褥精神病などの精神疾患を患った方やうつ病までは行かないけど抑うつ状態だったという方の体験記を募集しています。     
   


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