こんにちは、ミィです。私は、第一子を出産後に、産後うつになりました。産後3カ月から精神科に入院し、3カ月間の入院生活を経て、産後9カ月で寛解しています。
さて、今回は、産後うつの仲間との関わり、主にインターネットとの付き合い方について書いていきますね。
うつが酷いときはネット検索はするな
ネットでブログを書いている人が「ネットは見るな」と言うのは、全く説得力がないんですが、うつが酷いときはネットは見ない方がベターです。
なぜなら、うつ病のどん底のときには、何故かネガティブな情報ばかりを探してしまうから。ネットで頭を使ってしまうのもよくないと思います。
フェイスブックを見ると、やれお宮参りだ、お食い初めだ、ハーフバースデーだと、ひ○こくらぶのようなキラキラママたちの幸せな日記ばかりが目につき、「みんな楽しそうに育児しているのに、私だけ育児が辛いんだ」と思い悩む。
入院中は、ネガティブな情報ばかりを検索していました。そのときの日記がこちらです。
入院20日目
ネットでついつい「育児辛い」で検索してしまったところ、1歳、2歳、3歳位の子育てにイライラしている母親のことが色々出てきて、暗澹たる気持ちになった。
入院30日目
産後うつが治るのに4年も5年もかかっている人のブログを読んでしまい、余計に不安になった。悪い情報を集めてしまうので、育児もうつもネット検索はやめることにしたい。
入院38日目
4カ月の子どもを虐待して殺した母が、新生児訪問で育児の不安を訴えていたというニュースを見た。母子の集まりのときに、父親が手伝ってくれないと不満を漏らしていたと言う。育児ノイローゼ。私も最初の1ケ月、育児ノイローゼ気味で必死にSOSを出していた。自分で児童相談所に電話をかけ、「虐待しそうなので、24時間監視して欲しい」と言いたいくらい追い詰められていた。「産後うつだから育児ができない」のではなく、「育児ノイローゼになった結果、うつ病になった」のではないか。すると、育児をし始めたら、またノイローゼになり、うつが悪化するのでは?などと考え出してしまった。これは、携帯を看護師さんに預けるしかない。
自ら「育児辛い」と検索したり、子どもを虐待しさせた母親と自分を重ね合わせて、「育児を始めたらまたノイローゼになるのではないか。」とまで考え込んでいるとは。わざわざ落ち込むためにネットを見てるようなものですよね。
うつが悪化すると情報の取捨選択も出来ません。悪い情報に振り回されるくらいならネットは見ない方が身のためです。
回復してきたら、SNSで仲間と悩み共有
ですが、少し回復してきた頃、ネットで産後うつの仲間を見つけ、悩みを共有することは回復に役立つと思っています。
まず、私が始めたのはツイッターでした。
私は入院中、自分の思いを誰に向けてでもなく、ありのままにポツポツ呟いて行きました。
出産に要した時間は9時間。夫出張中のため一人きりで一晩中陣痛に耐え、朝方一人タクシーで病院に向かった。そのときすでに子宮口は8㎝開いていた。吸引分娩で3000g以上の元気な男の子を出産。その晩は興奮して一睡も出来なかった。感想は「とんでもないことをしてしまった」でした。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
出産して自分の子どもに会ったらどう感じるのだろうか?10ヶ月の辛い妊娠生活に耐えて、望んで産んだ我が子に会えるのだ。感動で泣いてしまうかも!と思っていたが、ぜんぜんそんなことはなく。やっと出たか…だった。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
3時間おきに赤ちゃんを起こし、おっぱいを飲ませるのだが、これが乳首が痛い。会陰切開の跡が痛い。腰が痛い。昼も夜もなく泣き続ける赤ん坊。興奮状態で一睡も出来なかった入院生活。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
産後一ヶ月頃まではまだマシだった。身体は回復してないし、ほとんど寝てないのでハイな状態がずっと続いてはいたが、一ヶ月過ぎればきっと身体も回復して、お世話も楽になるはずだと信じられた。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
おかしくなっていったのは産後一ヶ月過ぎ。赤ちゃんが母乳を嫌がり、絶叫状態で泣くようになったのだ。旦那の育児休業期間も終わってしまう。一人で育児をしなければならなくなる。私はコントロール不能な赤ん坊と二人きりにされると気が狂いそうだった。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
実母はよくやってくれたが、「なぜ自分の子どもがこわいのか分からない。育児は本当に大変なんだ。4ヶ月になれば楽になるんだから、頑張れ。」と言われた。私は必死に頑張っているつもりだが、赤ん坊がこわくてたまらない。実母のためにも頑張らなければ。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
母や父、夫には自分の異変を必死に伝えたが、「ただの寝不足。自分でうつだと思い込んでいる。ちゃんとやることはやれているし大丈夫。」程度にしか思われない。誰も私の苦しみを分かってくれない。もうどこにも逃げられない。死ぬしかない。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
自分は母親の自覚がないとばかり思っていた。息子のことを愛せないとばかり思っていた。姑に「子どもって癒されるでしょ?守りたくなるでしょ?」と聞かれて、辛かった。守りたいなんて分からなかった。でも、離れるときに息子の顔を思い出して泣くなんて、一体どうしたのか。
— ミィ (@sangoutsu) 2014, 11月 6
私はそれまで必死に耐えるばかりで、自分の気持ちを言葉にしたことがありませんでした。初めて自分の思いをツイッターに書き込んだときは、ずっと泣いていたことを鮮明に覚えています。
私が救われた産後うつママ友たち
ツイッターを始めたことによって、私の産後うつの仲間はどんどん増えて行きました。
①ルミエールのさくちるさん
最初に出会ったのが、さくちるさんという方でした。(ツイッターアカウント:@sakuchiru33)
さくちるさんは、10年以上も、産後うつの活動を支援するルミエールの会を運営されている方です。
さくちるさんは、私のつぶやきを見つけてツイッターをフォローしてくださいました。
今でもさくちるさんには何故か見守ってもらえている安心感があります。
本当は、全国各地にルミエールのような会があって、産後うつになったママたちが語り合えればいいですよね。
②同じ時期に産後うつになったママ友
私の仲間は増えて行き、同じ時期に産後うつになったツイッター内ママ友が4~5人出来ました。
私が「もう治らない」と思ったときに、「『産後』うつなんだから、いつか治る!信じようよ!」と励ましてくれたり、今では覚えていない他愛もないことを語り合いました。
ツイッターを見れば、今この瞬間にも同じようなことで悩んでいる仲間がいると思うと、とても心強く、一人じゃないんだなと思うことが出来ました。
③産後うつが完治している方
ツイッターでは、産後うつを完治している方にもメッセージを送り、お話させていただきました。
私の送ったメッセージは、今産後うつで苦しんでいる方から送られてくるメッセージとよく似ています。
「私は我が子恐怖症になってしまったのです。病状が治れば、我が子と楽しく二人でいられるのでしょうか。私は育児ノイローゼからうつ病になった感じです。育児が苦手なのです・・・みんな楽しそうに育児しているように見えるので、なぜ私は出来ないのかと苦しんでいます。」
相談に乗って下さった方は、「生きてさえいれば快方に向かいます」とおっしゃってくれました。全くその通り。産後うつは、同じ道を通って完治した先輩たちがたくさんいるのです。
④「出産と産後うつを振り返って」のブログ主様
前の記事でも紹介したのですが、このブログは本当に素晴らしいです。私はこのブログに出会って、心の底から救われました。
「分かる、分かる」と言いながら、泣きながらこのブログを何度も読みました。
我が子恐怖症や不眠など、産後うつになった方によくある症状が克明につづられていて、あまりにも深く共感しすぎて涙が止まりませんでした。
それだけでなく、ブログ主様は産後うつを克服され、二人目を出産されています。
産後うつになった原因についても、産後ケアの不足や睡眠不足など、今の日本の産後のあり方への問題提起がなされているところも、うなずけます。どうぞご一読ください。
ネットとの付き合い方
ネットはプラスにもマイナスにもなり得ます。が、私にとってはプラスの方がずっと大きかったですね。
産後うつママ友との交流は今でも続けています。
産後うつになった人が身近にいないので、ネットで出会ったママ友でも、本当の友だちのように感じます。一人は実際にお会いしたこともありますしね。
今では、産後うつの輪が広がり、ブログを読んでくださってる方を含めれば、100人近くの方とネット上でお話しました。
もし、「産後うつで孤独で辛い」と感じている方がいらっしゃるならば、ネットで仲間を求めてみればいかがでしょうか?