こんにちは、ミィです。
みなさまは「うつ病」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
目次
産後80日、内科で「うつ状態」と言われ、精神科を勧められるも・・・
産後50日、産後うつを疑い、初めてメンタルクリニックを受診
したのですが、「あなたは育児が苦手なだけ。」という診断結果になってしまった私。
それでも、やっぱり体がものすごくおかしい。
産後80日で自覚していた症状はこんな感じでした。
・不眠
・我が子がこわい
・焦燥感(そわそわ)で座っていられない
・得体のしれない不安感
・聴覚過敏(音がざわざわする)
・異常なだるさと眩暈
・何も決められない
・テレビが見れない
・文字が読めない
・死にたくてたまらない
典型的なうつ病の症状です。産後80日、とりあえず近くの内科を受診しました。
すると「あなたはうつ状態になってる。精神科に行ってください。」と一刀両断。
普通、医者にそう言われれば精神科に行くはず。でも、私は産後100日まで精神科に行くことをしませんでした。
うつ病に対する誤解と偏見があったからです。
うつ病をめぐる誤解と偏見
1.精神科のお薬(抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬など)は危ない
「合う薬を見つけるまでに何十種類も薬を試さないといけないらしいよ。」
「副作用でフラフラになるらしいよ。」
「この前自殺した○○さんは抗うつ剤のせいで死んだんだよ。」
「抗うつ剤だけは、絶対飲んでほしくない。」
「一度精神科の薬を飲んだら一生飲み続けることになる。」
これらのことを産後1ケ月からぶっ倒れるまで、毎日言われていましたので、私の頭に「抗うつ剤=覚せい剤よりも怖い薬」というイメージが刷り込まれていました。
もちろん、間違ってます。
私は、一回で合う薬が見つかり、副作用もなく劇的に効果が出ました。(これはかなり個人差あり)
その後、抗うつ剤も抗不安薬も断薬してますので、一生飲み続けることにもなってません。
第一、そんな覚せい剤のような薬が日本で認可されてるわけがありませんし。医師の指示に従って飲めば、問題ないです。
2.精神科に行ったらうつ病じゃないのに、うつ病にさせられてしまう。余計に悪くなる。
これも、母から言われていたこと。
冷静に考えれば「んなわけないだろ」の一言なんですが、当時はマジメに受け止めてました。
風邪で病院に行く場合、「大した風邪じゃないのに、医者に重い病気にさせられるぞ」なんて言いませんよね…
うつ病を含めて精神疾患って、見た目は病気に見えないんです。本当に普通の人。
ですが、素人判断で「あなたはうつ病じゃない」と決めつけることほど恐ろしいことはありません。
いまどきの精神科(メンタルクリニックなど)は内科と同じような明るい雰囲気です。 アメリカみたいに気軽な気持ちで受診出来たらいいのに…と思うんですよ。
私は、これまでに精神科医を4人受診していますが、うつ病じゃない人をうつ病にするような医者には一人も当たっておりません。
もし、合わない医者と当たってしまっても、セカンドオピニオンを求めることもできます。
大事なことは、うつ病を早期発見、早期治療すること。素人判断はやめた方がいいです。
3.動けているし、食欲があるんだから大丈夫。
うつ病の症状で見た目に現れる分かりやすい指標は「食べられているか」と「動けているか」でしょうか。
残念なことに(?)私は、食べられていたし、動けていました。
これが、食べられないで寝込んでいたら、家族も心配してくれていたんでしょうね。
私の場合は、焦燥感と不安感、聴覚過敏、だるさや頭痛、希死念慮といった見た目に出ない症状が強く出るタイプでした。
だから周りも気付かないし、外から見たら全く病気に見えませんでした。
うつ病の症状は本当に人それぞれで、見た目が普通に見えるからと言って症状が軽いわけではないのです。
4.精神科のお薬を飲んだら母乳をやめなくてはならない。
私は「母乳をやめたくない」という気持ちが強かったので、母乳をやめるくらいなら自分が我慢した方がいいと思い、服薬をためらっていました。
これも誤解。
精神科のお薬の中には母乳を続けながら服薬できるものもあります。
私はスッパリ母乳をやめて、完全にミルクに切り替えた方が結果的には精神的に楽でしたが。
もし、産後うつだけど母乳を続けたいという方は精神科医に相談してみるといいと思います。
5.産後うつは一時的な情緒不安定なのだから、そのうちよくなるはずに違いない。
産後うつをマタニティーブルーのように自然に治るものと勘違いしているパターン。
産後うつは「うつ病」です。
精神科医に聞いたところ、うつ病でも服薬せずに自然治癒するケースもあるようです。
うつ病は死んだ方がマシだと思うほどの地獄の世界ですので、少しでも苦痛を緩和するために早く治療した方がいいと思います。
6.精神科に行ったら人生おしまいだ。医者は自分の人生の責任を取ってくれないだろう。
これは、当時の私がマジメに思っていたことです。
「抗うつ剤は危ない」「一度精神科にかかったら一生通い続けるんだ」と脅されていたために、そんな風に思ってしまったんですね。
精神科はそんな恐ろしいところでもなんでもない、ただの病気を治すところなのに。
病気を治すために医者とお薬の助けを借りるのはごく一般的なことですから、あれこれ考える前に治療すべきだと思います。
ちなみに、私が入院中に出会った主治医は私の人生の責任を取ってくれるような、Dr.倫太郎みたいな先生でしたよ。
うつ病は特別な病気ではない。
私は「うつ病は特別な病気」と思いすぎていました。
症状は想像していたよりもずっと深刻で、治癒するにも時間がかかることは確ですが・・・
「心が弱いからなった」「自分がダメだからなった」わけではありません。恥ずべきことは何もないです。
ストレスによって脳みそが誤作動を起こしている、脳の病気なんですよね。
精神科医の適切な指導のもと、しっかりと治療することが一番大事です。
私自身も、うつ病を経験し自分で勉強したりはしてますが、医療従事者でも何でもない素人なので、うつ病のこのことを書くのは怖さも感じてます。
今うつ病かもしれないけど、どこに相談していいかわからないって方は、精神保健福祉センターに電話などで相談してみてください。
全国の精神保健福祉センター一覧|メンタルヘルス|厚生労働省
育児の相談がしたいときは、保健センター(大きい市は保健所)に電話をかけてみるのもいいと思います。
一人でも多くの方が適切な治療に辿り着けますよう、願ってます。
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