⑨ 産後うつが始まった編

「虐待するなら産むな」と言えますか?虐待を防ぐためにできることとは。

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こんにちは、ミィです。

今回はシリアスです。いつもシリアスですけど、特に。虐待のお話。

 

出産前と出産後の虐待についてのギャップ

私、出産する前はこう思ってました。

「虐待する親って、妊娠中シンドかったことスッカリ忘れちゃうのかな?我が子がかわいくないのかな?」

いざ出産したら、そういう問題じゃないってことがよーくわかりました。

「子育ては大変だから、虐待しても仕方ないじゃん。」と言うつもりは毛頭ありません。

それは開き直り。たとえどんな理由があったとしても虐待は人として許されない行為です。

おそらく「子ども叩いたっていいじゃん」と開き直って、正々堂々と虐待している親は少ないと思うんですよ。

「悪いことをしている」と気付きながら、それでも追い込まれてやってしまってるのではないだろうか。

子育てをしている人なら、実際に子どもを叩かないにしても、泣き止まない赤ちゃんにイライラしたことくらいあるのではないだろうか。

私は我が子のお尻を叩いたことがあります。

そのときのことは今思い出しても苦しく、我が子に申し訳ない、できれば蓋をしてしまいたい経験です。

それでも、書かなきゃいけないと思いました。

産後うつの経験者として、どういう経緯で虐待に至るのか、どうすればよかったのか、私なりに伝えたいと思うからです。

虐待の定義とリスク要因

「虐待」には4つの種類があります。

①身体的虐待

②性的虐待

③ネグレクト(育児放棄)

④心理的虐待

産後うつ病では、①身体的虐待(殴るなど)と③ネグレクト(育児放棄)が関係しているので、そのへんについて書いてみます。


虐待の定義

厚生労働省HP 虐待防止より

厚生労働省は虐待のリスク要因を子ども虐待対応の手引きにまとめています。


虐待のリスク

黄色い線は、私が当てはまっていたところ。赤い線は特に当てはまっていたところです。

産後うつ病も虐待のリスク要因のひとつとして挙げられています。
色々な面で虐待のリスクはあって、普通のお母さんでもどれかひとつは当てはまりそうに思います。

私が我が子を叩いた日のこと

息子は生後3カ月までは育てにくい子でした。

寝かしつけに3時間かかるし、寝ない子だったんです。毎日毎日、泣いて泣いて泣いて、寝ない。私は産後うつになり、精神的に狂ってしまいました。

我が子がこわくてたまらない。眠れない。不安でたまらない。頭がぐらぐらして倒れそうなのに、そわそわして座っていることもできない。

すべての音がざわざわとうるさく聞こえ、ついには哺乳瓶の音ですらも脳に叩きこまれるような騒音に感じ、我慢していられなくなりました。

そのときのメモ↓

育児記録72日

産後74日、私は生後2か月の我が子のお尻を叩きました。

大ちゃん(息子)は夜中の3時にミルクで起きて、それから朝まで泣き続けたのです。

大ちゃんはミルクを飲ませただけでは眠れず、ひたすら抱っこして背中をトントンしながら10分~20分は揺らし続けないといけませんでした。

寝たと思って、背中スイッチを押さないように、そーっとベッドに置いても何度も目を覚まして泣きました。

その日は、抱っこして揺らす→そーっとベッドに置くをひたすら20セット以上。

2時間位経過して、私の中で何かがキレました。

背中をトントンしていた手は、お尻をバシバシ叩いてました。何を言ったか覚えていませんが、暴言を吐いたと思います。「早く寝ろ」とか、「なんで寝ないんだ」とか。

いっくん(夫)が異変に気付き、寝かしつけを変わってくれ、ハッと我に帰りました。

「なんてことをしてしまったのか」

大慌てで乳幼児ゆさぶり症候群のことをネットで調べまくり、いつの間にか朝になっていました。
いっくんは、「そんなに心配するようなことはしてないよ。大きな音もしてなかったよ。」と言ってくれましたが、私は「このままだと息子を虐待してしまうんじゃないか!」と、ものすごく心配でたまりませんでした。

(今思えば、うつの症状としての加害不安のようなものだったのかも。)

もし、いっくんがいなかったら・・・私は一体どうしていたのだろう?

 

我が子を殺すんじゃないかと思った

私は「このままでは息子を殺すんじゃないか」とマジメに思いました。

児童相談所に自ら電話して「24時間私のことを監視していただけないでしょうか?」と頼もうかと思ったくらいです。さすがにおかしいと思ってやめたんですけど。

家族は「育児が不慣れなだけで、ちゃんとやろうとしている」と思っていたようです。

違う。ギリギリだった。

「これ以上生きているのが辛い、死にたい」と思うほどに苦しかった。

目の前の育児は自分がやらなきゃいけないと思ってた。

自分が死ぬ以外には逃げる方法はないと思ってた。

 

お母さん業から逃げたっていい

今思えば、児童相談所に電話しておけばよかったです。そしたら、私がどれだけ追い詰められていたか伝わって、適切な治療と支援が受けられたのかもしれません。

産後うつ病で死にかけながら育児してるなんて、子どもにとっても危険すぎます。

虐待だけじゃない。母子心中する危険もあります。

産後うつ病の絶望感って「子どもを殺して自分も死のう」と思いつめるほど、深い深い闇。

子どもに手を出すようになったら、一度、子どもと離れた方がいいと思います。

私はこれから一ヶ月後に入院しているのですが、入院していた3カ月間、育児は夫と義母に任せ、自分は関知していません。

限界を超えたら何もできない。お母さん業から「逃げる」ことだってありだと思う。「逃げる」とは、育児放棄ではなく、育児を他の人の手に任せることです。気持ちを育児から離すことです。

 

私は、3カ月間逃げて、もう一度大ちゃんのことを心から可愛いと思えるようになりました。だから、一時的に逃げたっていいと思う。必ず戻れると思う。

 

虐待について思う

「虐待するなら産むな」「虐待する親は鬼畜だ」と思いますか?

私は、虐待する親も、鬼畜なんかじゃない、ただの弱いひとりの人間だと思います。

虐待する親を擁護したり、自己弁護したいわけでもなく。ただ、虐待する親を責めても、何も解決しないと思うのです。

虐待は少しのきっかけで誰でもしてしまうもの、どこの家庭でも起こりうるものではないでしょうか。

子どもを虐待するお母さんのこと責める前に何かできることあるんじゃないでしょうか。

私は、自分ができることとして、産後うつの経験者として、自分の体験をブログで伝えていきたいと思ってます。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

 

⇒ つぎの記事  家族に迷惑をかけたくないお母さんと産後うつに気付かない家族の罠。

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ブログに書いた産後うつ体験記や、精神科医のアドバイス、産後うつチェックリストが載っています。