こんにちは、ミィです。
今回は、母乳育児についてです。
~これまでの話~
産後の体調不良にも関わらず、頑張って育児してたら産後1ケ月で産後うつに。勇気を出してメンタルクリニックを受診するも「育児が苦手なだけ」認定されてしまった。そして、産後75日から地獄の里帰り育児が始まった。
生後2カ月、意味不明大絶叫と乳事件発生
「育児で一番シンドかったのはいつ?」と聞かれたら、私は間違いなくこう答えます。
生後2~3カ月の頃、と。
何が辛かったかと言うと、意味不明の絶叫泣きが平気で2~3時間続いたことです。
お腹がすいているのかと思って、ミルクを飲ませても途中で泣きだす。
おっぱいを吸わせようとしても乳首を吸わずに暴れる。
抱っこしてもギャンギャン泣き続ける。
「頼むから、今すぐに泣きやんでくれ!泣きやんでくれれば他に何もいらない!!」
一体どうしたら泣きやんでくれるのかサッパリ分からず、毎日大ちゃん(息子)の絶叫泣きと戦っていました。
産後うつになりながら。
辛すぎてほとんど記憶が定かではありません。
なにせこのときの私は、夜もほとんど眠れず、聴覚過敏(すべての音がざわざわうるさい)で赤ちゃんの泣き声に発狂しそうになり、焦燥感と不安感で座っていることもできず、判断能力をほとんど失った状態。
まさに「死に物狂い」で育児をしていたのです。
大ちゃんの絶叫泣きは、健康な人でも聞くに堪えない大声。
母も早く泣きやませたくて「乳を吸わせな!」と言って来るのですが、吸ってもらえない。
うつ状態の母の乳は完全に枯れていました。カラッカラです。吸うわけがありません。
それでも、私は一刻も早く息子を泣きやませたくて、出ない乳首を抑えつけて吸わせたりもしていました。
大ちゃんは怒って反発。「こんなもん吸えるか!」と余計に大絶叫を始める始末。
ついには、私の母(つまり、おばあちゃん)が自らの乳を出し、大ちゃんに吸わせるという・・・
いや、大ちゃんも間違えて(?)吸ったんですけど。
もう、コントですよね。笑えないコント。
心身をすり減らしてまで母乳育児をする意味はない
私は最初の1ケ月は母乳にこだわって育児ノイローゼになっていたんですが、1ケ月検診で母乳が出ていなくて完全母乳をあきらめたんです。
おっぱいを吸わせようとしたのは、息子を泣きやませたい一心でした。
子どもの発達に母乳が最良だから、母乳にこだわっているという理性的な判断ではありません。
私は母乳を完全にやめて、完全ミルクにする決意だけはどうしても出来ませんでした。
だからこそ、初めてのメンタルクリニック受診でも、母乳をやめたくないがために服薬を拒否したり、いつまでもほとんど出ていないおっぱいを吸わせたりしていました。(※授乳していても服薬可能なお薬もあります。)
このモヤモヤした気持ちをうまく言葉にできずにいたところ、私と同じく、産後うつの経験のあるこひつじさんのブログと出会いました。
産後うつで母乳は続けられる? – 産後うつだけど共働き始めました
授乳は憂うつで、なんでこんなことしてんのかなー、いっそ勝手に止まってくれたら諦めてミルクにできるのになー、やることなくてテレビ見てるけどそれも罪悪感を刺激するなーとか、想像していたパステル色の幸せな授乳時間なんて、私にはありませんでした。
どんどん気持ちは落ち込んで行き、でも責任感から止められない日々が続きました。
分かるなぁ・・・
私も授乳はパステル色なんかじゃなかった。阿鼻叫喚の授乳だった。
なのに、何とかして吸わせようとしたのは、母親としてこの子を泣きやませたいという使命感のような妙な感情があったからだと思います。
こひつじさんは生後6か月で断乳に踏み切って、ミルクにしてメリットもあったとおっしゃっています。
こひつじさんの言葉で一番共感したのはこの部分です。
母乳育児って子育ての最初のステージで、いちばん翻弄されやすい部分だと思います。いろんな人がいろんなこと言うよね。でもなにより、あなたの心を優先してほしい。
お母さんが心身ともに健康じゃなったら、母乳育児なんてやってもしょうがない!
私は大ちゃんを泣きやませるために乳を吸わせようとしてましたが、結局は母乳が出てないから泣いていました。
特に、産後うつのお母さんは、母乳にこだわるあまりにうつ状態を悪化させる傾向にあると感じています。
過去の自分にもし会えるなら、こう言ってやりたいです。
「もう出てないし、乳を吸わせようとしても泣いてるし、さっさと断乳して薬飲みな。」
私は限界を超えて頑張り続けたために、うつが悪化して自殺をしようとして入院に至っていますからね…
産院での母乳スパルタが増えないことを祈る
しかしながら、今はちょうど「世界母乳育児週間」なんだそう。
世界母乳育児週間(8/1~7) 生後半年までの完全母乳率 世界全体で38%にとどまる
世界保健総会では、6カ月未満の乳児への完全母乳育児率を、2025年までに50%以上にするという世界の目標を定めました。・・・母乳育児を国の開発計画の優先政策と位置付け、母乳育児を支えるプログラムを実施するための資金や人材を増強し、母乳育児がもたらす利益を広く伝えるためにコミュニティや家庭に働きかけるなど、政府がその取り組みを主導していくべきです。
世界的な流れは母乳推進。あのユニセフがそう言ってる。母乳が素晴らしい栄養だということは嫌というほど知ってます。
産院での授乳指導が辛すぎて心が折れたにも書いたんですが、今の産院の母乳スパルタは凄いんです。一部かもしれませんが、私の入院した病院はスパルタでしたね。
出産翌日から夜中も3時間おきの授乳で、「眠りたい」とは言いだせない雰囲気。
私は産院に入院している1週間で10時間程度しか眠ることができず、そのまま不眠に突入、疲れを取ることができずに産後うつになってしまいました。
私は、産後うつの原因のひとつは母乳スパルタにあると考えています。
出産後は、母体をしっかり休めることが第一なのに、母体の健康は無視して母乳!母乳!母乳!となってしまうのはいかがなものでしょうか。
産後うつで苦しむ方を増やさないためにも、厳しすぎる母乳スパルタがこれ以上蔓延しないよう、祈るばかりです。
⇒ つぎの記事 産後うつの母親に言ってはいけない言葉ワースト5