⑮ 産後うつ治療編(入院1ケ月目)

産後うつで入院。離れた我が子を思って号泣する日々。

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こんにちは、ミィです。私は第一子出産後に、産後うつになりました。産後3カ月でうつ状態が悪化し、ついに自殺未遂。精神科に入院してしまいました。

今回は、入院生活が始まり、息子・大ちゃんと離れて闘病生活を送らなければならなくなったときの心境について書きたいと思います。

 

息子のことが頭から離れず、号泣する日々

私は、産後1ケ月頃から、苦しくてたまらないのに、涙の一滴も出なくなっていました。

それなのに、入院が決まったとき、私は子どものようにボロボロと涙をこぼして泣きました。

大ちゃんが生まれたばかりの頃、必死の顔つきでおっぱいを吸っていた顔が思い出され、二ヵ月ぶりに流した涙でした。入院生活が始まった頃、私は一人さみしくて泣いてばかりいました。毎晩毎晩、寝る前に大ちゃんの動画を見ては声をあげて泣きました。

うつで失っていた喜怒哀楽が戻り、思いっきり泣けました。

後から聞いた話ですが、隣の部屋の患者さんが心配して、「隣の部屋の人が毎晩大声で泣いてるから、よく診てあげてください。」と看護師さんに訴えてくれたとのことでした。それほど私の泣き声は大きかったようです。

私は、入院する前は大ちゃんと二人きりになると不安と恐怖で気が狂いそうだったのに、いざ引き離されると、大ちゃんのことばかり思って頭から離れません。

私の入院生活は、午前中にリハビリのクラス、三食のごはん、シャワー、それ以外は基本的には自由でした。

私は寝ている時間以外は、ずっと大ちゃんのことばかり考えていました。簡単な漫画を読んでみたりもするのですが、心ここにあらず。大ちゃんのことばかり頭に浮かんで来てしまいました。

その反面、「育児をしないで休んでいられる。」とホッとしている自分もいるのでした。

 

我が子恐怖症なのに、引き離されると苦しい

私が入院中に記録していた「闘病日記」にはこう書いてあります。

入院4日目(産後116日)

生まれたばかりの頃、大ちゃんがなかなか上手におっぱいを吸ってくれなくて、縦抱きにすると必死の顔で吸いついて来た。やっぱり、あの顔を思い出すと泣ける。かわいかったんだよね。すごく必死の目。生まれたばかりの頃、すごくかわいかったんだよね。私の時間は、大ちゃんが生まれたときからずっと止まったままでいる。

入院8日目(産後120日)

私がうつにならなければ、大ちゃんの成長をずっと見続けていられたのに。不思議なもので、大ちゃんのかわいかったことしか思い出せないのだ。こんなダメな母親でごめん。一緒にいられなくてごめん。うまくできなくてごめん。すごく悲しいし、さみしいよ。3カ月からの可愛い時期を見逃すことになる。母の愛情を知らない子になっちゃうんじゃないかと不安で仕方ない。

入院9日目(産後121日目)

大ちゃんの動画や写真を見ていると涙があふれて寝てしまうのである。もうやだ。苦しい。看護師さんの問診でも、子どもの話をされてとても嫌だった。何も考えたくないのに。「写真を見てかわいいと思いますか?」とか聞かないで欲しい。かわいいとか、かわいくないとか、そんなレベルの感情じゃない。そんな一言で表せるものじゃない。うつ病になって子どもと離されたことのない人に、私の気持ちは分からないと思うよ。

あのときの思いを今、文章に書き起こすのは本当に難しいです。日記には自分なりの言葉で、思いを綴っているのですが、もう今の私には、当時の私の苦しさは分かりません。

私はただ、苦しみの中にいました。

うつで低下した思考力は少しずつ回復して来たものの、やはり頭の中が混沌としていて、出口がどこにも見当たらない真っ暗な穴の中に入ってしまったような苦しさを感じていました。

どんなアドバイスも、どんな言葉も、私の心には響かず、救いはどこにも見当たりませんでした。

普通に育児ができなくても、子どものことを思えるだけで十分

私にとっては、これほど誰かのことを思って苦しい思いをしたことはこれまでに一度もありません。

10カ月間、つわりや体調不良に耐えながらお腹の中で育て、たった一人で死ぬほどの思いで出産し、突然目の前に現れた新しい命。

その重みに押しつぶされそうになりながら、私なりに必死でした。眠らないで母乳を与え、泣きやませようと抱っこして歩き回り、育児書を読み、育児記録をつけ、おっかなびっくりで沐浴させた新生児期。

それなのに、私は産後うつになり、大ちゃんのことが怖くなってしまった。

大ちゃんのことが怖かったはずなのに、引き離されるとなぜ苦しかったんでしょう?

 

二人きりになったら、私は大ちゃんに何をしていたか分からないので、本能的に大ちゃんを守ろうとしていたのかもしれません。

つまり、大ちゃんのことが怖かったのは、大切に思う裏返しだったのではないかと思うのです。

それでも、あの頃の私は、母親としての自分を痛いほど責めてばかり。

実家の母は、私がうつ病と診断されて入院すると、「気付かなくて申し訳ない。」と謝りの手紙を送って来てくれ、こういった言葉が書いてありました。

子どもと離れても、普通のお母さんみたいに普通に育児ができなくても、子どものことを考えてる。それだけで、十分お母さんだよ。

きっと産後うつのお母さんたちは似たような思いを抱えて、今も苦しんでいますよね。今なら同じ言葉をかけたいと思います。

少しでも気持ちが楽になると嬉しいです。

⇒ つぎの記事  産後うつ回復の鍵は、何も考えずに眠ることにあり。

 

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ブログに書いた産後うつ体験記や、精神科医のアドバイス、産後うつチェックリストが載っています。