こんにちは、ミィです。産後うつ病の症状シリーズ第3回!不眠と焦燥感についてです。
大事なことなので、何度でも言います。
【育児の悩み】と【産後うつ病】は別物です。
産後うつ病は産後に起こるうつ病。「育児が辛い」と鬱々と悩んでいるだけではなく、うつ病の症状に苦しんでいます。
悪化すると育児ができなくなるばかりでなく、日常生活の何もかもができなくなります。
それでは、私が体験したうつ病の症状を振り返っていきます。
不眠とは何か?
私は、産後すぐから昼も夜も眠れなくなりました。(こちらの記事をどうぞ→産後うつの初期症状は不眠)
体はすごく疲れているはずなのに、眠ろうと思っても、眠れないのです。
「眠れない」という表現は正しくないのかもしれません。「眠くならない」のです。
少し眠ったと思っても、大量の寝汗をかいて飛び起きてしまいます。「眠っても眠った気がしない」これも不眠です。
産後3カ月頃、大ちゃん(息子)は、2~3時間はまとめて寝るようになっていました。ときに5時間寝ていたかと思います。
それなのに、私は眠ることができませんでした。
焦燥感でじっとしていられなかった
「産後の疲れを取るために、一刻も早くたくさん眠らなければならない」と焦り、何とか眠りにつこうとするのですが、ぜんぜん眠くなりませんでした。
目を開いて待っていたんです。大ちゃんが泣くのを。
眠れない夜は、スマートフォンで「自殺の方法」を検索するか、ただひたすら家の中を歩き回っていました。
寝室を出て、隣の部屋へ。何か変わるかもしれない・・・でも、何も変わらない。
また、寝室に戻り、布団の中に入りますが、体の奥底からじわじわと体中に虫が這いまわっているかのような焦燥感がこみ上げてきます。
そわそわして、じっとしていられないのです。
「私ってじっとしていられない人だから~忙しくて~」とかよく言う人いますよね?そんな「じっとしていられない」とは全く違う「じっとしていられない」なんです。
イライラ、そわそわして、1分1秒同じ姿勢でいることが苦痛でたまらない、いかんともしがたい不快感。
私は、お化け屋敷のような地獄の世界を、ウロウロと何時間も歩き回って過ごしました。
地獄の夜間授乳
それでも、必死にミルクを作って夜間授乳をこなしていたんですよ。
私がやるべき仕事だと思ってましたし、私しかやる人がいませんでしたから。 (夜間授乳は母親がやるべき仕事ではないですし、疲れたら誰かに代わってもらうべきです!)
隣の部屋で寝ている父と母を起こしてはいけないと思い、緊張しながら調乳しました。
大ちゃんがぐずりだしたら片方の手でおっぱいを吸わせ口封じ、もう一方の手で水筒のお湯を哺乳瓶に入れ、氷の入った水で冷まし、10分ほどでミルクを作りました。
完成したミルクを飲ませ、背中をトントンしてゲップを出させ、その後はユラユラ揺らして10分~30分ほどで眠らせました。
授乳にかけていた時間はトータルで30分から1時間ほどだったと記憶しています。
苦しかったですね。
この地獄の日々が一体いつまで続くのだろうか・・・?
でも、「お母さんは眠れなくて当たり前なんだよ。」と言われ続けていたため、「みんなこんな思いをして子育てしているのだ。」と思って、母親としての責任感から毎日耐えていました。
夫や家族は気付かなかったのか?
私は産後2カ月から田舎に里帰りしており、いっくん(夫)はふだん私たちが住んでいるアパートにいて平日は離れて暮らしていました。
週末はいっくんが2時間かけて実家に来てくれ、夜間授乳を代わってくれました。
そのとき、私は安心していたのでしょう。いっくんがいれば、眠ってたんですよ。
結果的に見れば、夜間授乳はひとりで出来ているわけですし、夜も眠っているように見えてしまってたんですね。
夫を含めた家族は、私はちゃんと育児をやっているように見えたので、「みんなそうなんだよ」と励まし、サポートしてくれましたが、「治療が必要な病気」とは思っていなかったんです。
実際は、私は出産してから精神科に入院するまでの100日間、ほとんど眠った感覚はありません。100日間完徹したようなものでした…
不眠は病気。産後うつ病を悪化させないためにも、眠ってください。
今は、大ちゃんは1歳になり、夜中に起きることはほとんどありません。
私も眠れない地獄の日々から抜け出し、朝までぐっすり眠っています。
私がどうやってこの不眠地獄から抜け出すことができたのか、といえば、自分が病気であるという自覚を持ち、適切な治療を受けることができたからです。
精神科にかかり、お薬(睡眠作用がある抗不安薬と抗うつ剤)を飲むようになったところ、焦燥感がなくなり、ぐっすり眠れるようになりました。
「お母さんは眠れなくて当たり前」というのは、嘘です。昼も夜も眠くならない、眠れない、眠った気がしない・・・それは不眠という病気です。