こんにちは、ミィです。こんにちは、ミィです。産後うつ病の症状シリーズ第4回!「気分転換ができない」
うつ病は気の持ちようで治らない、脳の病気。
「産後うつ病」は産後に起こる「うつ病」です。
世間一般の「うつ病」に対する理解は広まって来ているとは思いますが、いざ我が身に降りかからないとボンヤリとしたイメージしかないですよね。
私も、自分がうつ病になる前は、「寝込んじゃう病気なのかな?」程度の認識しかありませんでした。
中にはこういうことを言う方もいます。
「うつ病って何なの?心の病?落ち込んじゃってンの?そんなの誰だってある!気の持ちようだよ!」
違いますからね…。
私が体験したうつ病は、心の病気ではなく、脳の病気でした。脳がイカれて心まで狂ってしまう。
落ち込んでいるのではなく、脳みそが興奮状態で使い物にならなくて、日常で出来ていたことがことごとく出来なくなってしまいました。
「うつ」という言葉がカジュアルになりすぎたせいで、「私って、最近うつっぽいんだよね~」とか、「うつ」をファッションのように語る方もいます。
それは大きな誤解です。
うつ病は「気の持ちよう」ではありません。治療が必要な病気です。
「気分転換して」と言われても、何もできない。
私は、産後2カ月から、家事育児をサポートしてもらうために、実家に里帰りをしていました。
いっくん(夫)は、土日にアパートから実家に通ってくれ、夜間授乳を代わってくれたり、大ちゃん(息子)のお世話をしてくれていました。
ですが、私のことは産後の一時的な情緒不安定で、疲れが取れれば自然に治っていくだろうと思っていたようです。
「気の持ちようだよ。俺が大ちゃんの面倒見るから気分転換して。」
と、何度も言われました。
なのに、気分転換してみようと思っても、そわそわ焦るばかりで何もできません。
・音楽を聴こうとしても、うるさくてイライラして苦痛でたまりません。
・テレビを見ようとしても、うるさいし、画面が切り替わるのが気持ち悪くて集中して見れません。内容が全く頭に入って来ず、何を見ても全く意味が分かりませんでした。
・マンガを読もうとしても、文字が読めず、これもまた内容が理解できません。
・買い物なんてもってのほかです。どの品物を買うか、それすらも決めることができないので、苦痛でしかありません。
・人と話すことも苦痛です。私はもともとおしゃべり好きで、女友達と何時間でもおしゃべりしていられたのに、人の話がいまいち頭に入りませんでした。「もともと明るかった自分がこんな風になっている姿を見られたくない。」という気持ちもあったと思います。
・簡単な家事ですら段取りが分からなくなり、洗濯物を干してたたもうとすると「なんでこんなに難しいんだろう?」と戸惑って焦ってばかりいました。
それでも、何かしていないと落ち着かず、歩き回ったり、ひたすら洗い物や掃除機をかけたりして気を紛らわそうとそわそわしていました。
というわけで、ごく普通にできていた気分転換ができなくなり、お昼寝でもしようかと試みるのですが、眠ることすらできません。
いかんともしがたい焦燥感や恐怖感に襲われて、そわそわと歩き回り、どうしていいのかサッパリ分からないというありさまでした。
うつ病って、イメージと全然違った。
楽しいこともない。
ダラっと休むこともできない。
自分がなぜこんな風になっているのか、分からない。
今振り返ってみると、聴覚過敏という症状で音がうるさく感じていたんだ。
認知機能が低下して、テレビが見れなくなったり、文字が読めなかったりしていたんだ。
あれは全部、うつ病の症状だったのか!と分かります。
でも当時は、うつ病に対する知識がなく、「うつ病って寝込んじゃう病気なんでしょ?」というイメージで、自分に起きていることとうつ病が結びつきませんでした。
この記事を読んだ方が、「これってうつ病だったんだ!」と気付いて、治療に結びついてくれればいいのですが。
うつ病って、「気の持ちよう」ではないんですよ。
自分の力ではどうしようもないんですよ、病気だから。
こんな風に悪化してしまったら、早めに精神科(メンタルクリニック)を受診することをおススメします。
⇒ つぎの記事 産後うつ病の症状5 体にも症状が!頭が帽子をかぶったように締め付けられる。重くて痺れる。