⑯ 産後うつ治療編(入院2ヶ月目)

今辛くても、うつを治そうとする気持ちを諦めないで欲しい。

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こんにちは、ミィです。私は第一子を出産後に、産後うつ病をわずらい、産後3カ月から精神科に入院しました。3カ月間の入院生活を経て、産後9カ月には寛解しています。

さて、今回は、夫とのケンカから学んだこと。「病気を治そうとする」とはどういうことなのか?について書いていきたいと思います。

 

夫とケンカ「半年で治そうと思ってないんだ」

入院して1ケ月が経った頃、私は夫・いっくんとケンカをしました。

その頃の私は、うつ病になった場合にどのような支援を受けることができるのかを調べていました。

障害者手帳など、経済的にも、公的サービス的にも支援があることが分かり、私は「うつ病になった自分を受け入れ、これらの支援を受けよう」と思うに至りました。

私はいっくんに相談しました。

「うつ病になってから半年経つと障害者手帳の申請ができるらしいよ。半年経ったら申請してみようと思うんだ。」

ところが、いっくんはこの発言に幻滅したようです。

「ミィは半年で治そうって思ってないんだ。ガッカリした。」と。

私としては、「うつ病になった自分を受け入れ、周りの助けを借りながら一歩を踏み出したい」という前向きな思いで言ったつもりです。

それなのに、いっくんからは「半年で治そうと思っていないこと」に対して失望されてしまいました。当時の私は、かなり腹が立ちました。

「うつ病は半年で治るような甘いもんじゃないんだ!何も分かってない!」

治ってほしいと願う家族の気持ち

この件を相談した友人は二人います。

一人は入院中のうつ病患者のお友達です。彼女は冷静にこう言いました。

「家族は早く治ってほしいと思うからこそ、そう言うんだよ。うつ病は理解してもらうのに時間はかかるけど、いつか必ず理解してもらえる。家族は味方だよ。家族に『早く治って欲しい』と思われることは、こっちもある程度受け入れなきゃいけない。

もう一人はツイッターの産後うつ仲間。

「私たちは『産後』うつなんだから、産後のホルモンバランスが整って来たら治るって信じようよ。」

もうね、怒りが一気に冷めました。同じ病気で苦しんでいる人の言葉って、なぜかすごく心に響くんです。

いっくんはいつ何どきメールしても即返信してくれ、毎週お見舞いに来てくれ、私のことを献身的に支えてくれているというのに、怒ってごめんなさいと思いました。

たしかに、私は家族の「治ってほしい」という気持ちを全く考えていませんでした。最初から半年で治るわけがないと決めつけていました。

いくらうつ病で思考がネガティブになっていようとも、それでは支える家族も辛いでしょう。今なら分かります。

 

うつに甘えて何もしなくなるのはイヤだ

さらにこの5日後、ある入院仲間と話していて気付くことがありました。

詳しくは書けませんが、その方は「自分の病気は一生治らないから、病気を利用してズルして儲ける」かのような話をしていたんです。あぁ、それは違うなと思いました。

確かに、一生完治しない病気もありますし、その方の気持ちは私には分かりません。

でも、「うつなら働かなくてもお金もらえるし、うつのままでいっか」みたいな、病気に甘える考えは、私は嫌でした。

絶対に治したい、自分の力で治したい、大ちゃんのお世話も自分で出来るようになりたい、何度も入院などしたくない!そう思いました。

障害者手帳も、治療に取り組んだ結果、病状が深刻で、本当に援助が必要な人がもらうべきもの。最初から治すことを諦め、手帳ありきで考えるのは違うと思いました。

「うつを治そう」とする自分の気持ちも大事だと思う

これまで、さんざん「治る」という言葉を使ってきましたが、そもそも「治る」って何でしょう?

この後、私はうつ病ではなく、双極性障害(躁うつ病)に診断名が変更になっています。「完治(スッカリ治ってもう2度と再発の心配がない)」はしません。

今の主治医からは、躁と鬱を繰り返す病気だから、躁と鬱を予防しなくてはならない、これからも付き合っていく病気だと言われています。

産後9カ月で症状が落ち着いた後も、メンタルクリニックに通い続け、双極性障害のお薬(デパゲン)を飲み続けています。

私は、厳密に言うと「治ってない」状態とも言えます。症状が治まってるだけ(寛解)なので。

でも、今はほとんど元通りの生活が出来ています。テレビも見れるし、ショッピングも出来るし、友だちと遊べるし、旅行も行けるし、大ちゃんと二人で楽しく過ごすことも出来ます。

体力がなくなって疲れやすいとか、不眠が少し出たりするときもあって、100%昔のまんまではないですが、想像以上にいろんなことが出来るようになり、気持ちは安定してます。

このブログでは、「治る」とは、「元通り普通の生活を送れること(寛解)」という意味で使っています。

私は、このケンカから、ちょうど半年後に寛解しました。「半年で治るわけがない」と思っていた私が、半年で治ったんです。

 
だから、今辛い人も、「治そう」って気持ちを持つこと、諦めないで欲しいなと思います。

厳しいことを言うと、病気を治すのは最後は自分。転んだ後立ち上がるのも、自分。医者と家族は助けてはくれますが、病気を治すのは自分の力だと思います。

 

⇒ つぎの記事  うつ病が良くなると、少しずつ心が上を向いてくる。

 

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