⑯ 産後うつ治療編(入院2ヶ月目)

うつ病が良くなると、少しずつ心が上を向いてくる。

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こんにちは、ミィです。私は、第一子を出産後に産後うつを患い、産後3カ月から精神科に入院しました。3カ月間の入院生活を経て、産後9カ月には寛解しています。

さて、今回は、心のエネルギーが回復するということについて、書いていきます。

 

入院1ヶ月後どこまで回復したのか?

私は、入院した当初、さまざまなうつ症状が現れていました。(産後うつ症状のまとめをご覧ください。)

入院して1ケ月、どこまで良くなったか?下の表を見てみてください。


症状

症状の回復の推移をまとめてみました。

(私の場合、産後5~6カ月頃にうつ状態から一気に軽躁状態になり、診断名が双極性障害に変更になりました。その話は後で。)

作業療法をやったり、寝たり起きたりの生活を続け、とにかく脳と体を休める生活を送った結果・・・

不眠、焦燥感、聴覚過敏、文字が読めないなどの認知機能の低下、死にたい気持ちは、1ケ月でなくなりました。

残ったのは、我が子恐怖症、不安感、自責、身体症状(頭の重さと倦怠感)でした。

回復の兆し。心が上を向くということ。

うつ病の症状が回復すると同時に、心が上を向いて来ました。

人間の心とは不思議なもので、エネルギーが戻ってくると、前向きなって来るんです。

どん底のときは、心のエネルギーがまったくない状態ですから、「死にたい」「お先真っ暗」「自分がいなくなればすべてうまくいく」というようなことしか考えないんですけども、それがだんだんと回復して、こういうことが起こりました。

1、入院生活が楽しい
2、うつ病になったことを前向きに捉える
3、友だちに電話する
4、怒りが湧いてくる

 

1、入院生活が楽しい

入院する前は、暗~い人たちに囲まれて、薬漬けにされるような場所をイメージしてたんです。精神科って。

でも、いい意味で裏切られました。

患者さん仲間たちは、普通にしか見えない優しい人ばかり。うつの話も共感してもらえるし、同士に近い感覚というか。いろんな人生経験を重ねている方がいるので、勉強させてもらうことも多かったです。

作業療法のクラスに出ると、どんどん友だちが増えて、病院がいつの間にか家のように落ち着く場所になっていきました。

作業療法で、ミサンガやクラフト工芸などの作品を自分なりに工夫して作るのも楽しくて。入院生活を楽しめるようになりました。

2、うつ病になったことを前向きに捉える

私は、うつ病になって、これまでに知らなかった世界が見えるようになり、人生の幅が広がったと思いました。

せっかくうつ病になったのだから、この経験を生かして、いのちの電話のボランティアとか、カウンセラーとかを将来やってみたいと思うようになりました。

主治医の向井先生には、「うつ病になってよかった」と言い放ち、妙に感心されたことを覚えています。

ただし、育児についてのみ自信がなく、逃げ出したい思いではありました。

とはいえ、当時の日記には「育児経験も必ず自分にとってプラスになるはず。人生で最も素晴らしい仕事のはず。」 と書いてあり、少しだけ前向きな気持ちもありました。

入院1ケ月で、「妊娠、出産したことはもう後悔しない。人生これから。絶対に生きて治そう!」と思えるまで、うつ病になったことを肯定できるようになりました。

3、友だちに電話をする

入院生活32日目には、友だち4人に電話し、一人あたり1.5時間も話しました。

だいたい、私が話役で、友だちは聞き役。

しんみりと悩みを話すのではなく、入院生活における自虐ネタとか、珍事件ネタを面白おかしく話していました。(友だちもよく付き合ってくれたなぁ。 )

ちなみに、私は入院当初から、お見舞いに来てくれた妹にネタを披露し、「なんでうつ病なのにそんなに面白おかしく話せるの?」と感心されていたので、うつでも人前では明るいようです。

でも、さすがにうつ病が酷い時には、友だちと話す気力は湧きませんでした。友だちと話せるようになったのは、大きな進歩でした。

 

4、怒りが湧いてくる

うつ病のどん底のときは、何もかも自分が悪いと思い、自分が情けなく、すべての人に対して申し訳ない気持でいたのですが、心にエネルギーが戻ってくると、逆に怒りが湧きおこるようになりました。

産後1ケ月のときに受診した精神科で、医師から「あなたは育児が苦手なのよ。母親は眠れなくて当たり前。」と言われたこと。

精神科の薬を飲んだら絶対にダメだと思い込んだ母から、

「母親なら眠れなくて当たり前。みんなそうなんだ。頭が重いのは寝不足のせいだ。」と言われたこと。

私はうつ病で、どんどん症状が悪化していると訴え続けたのに、「良くなってる」と言って、認めなかった父にも怒りが湧いてきました。

さらに、産院での母乳スパルタや私を責めた夫にも腹が立ってきました。

主治医の向井先生によると、怒りはエネルギーなので、いいことだそうです。負のエネルギーではありますが、怒れるということは、回復の証ということでしょう。

うつ病の回復=脳と体と心の回復

うつ病は、心の病気と言いますよね。

たしかにそうだと思いますが、私は適切ではない気がします。

「脳」と「体」と「心」の病気だと思います。

文字が読めなくなったり、思考力が極端に低下するといった「脳」の症状もあるし、倦怠感や頭痛などの「体」の症状もあります。絶望的な気分になる「心」の症状もあります。

トータルでうつ病ではないでしょうか。どの症状も辛いですよね。

私の場合は、脳→心→体の順番で症状が回復していきました。うつ病が良くなって来ると、心が少しずつ上向いて来ます。

「今日は、ちょっとだけ楽しいかも。」から始まって、「うつ病になった経験をプラスに生かそう」と思えるまで。

すると、病気を乗り越えようという気持ちになって来るように思います。脳も体も連動して回復して来るのではないでしょうか。

ゆっくり、ゆっくり、進んで行きましょう。

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