⑮ 産後うつ治療編(入院1ケ月目)

うつが回復して来たときこそ、焦りは禁物。

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こんにちは、ミィです。私は、第一子を出産後に、産後うつ病を患い、産後3カ月から精神科に入院しました。3カ月間の入院生活を経て、産後9カ月には寛解にいたっています。

さて、今回は、うつの方なら誰でも経験していると思われること。「焦りの気持ち」について書いていきます。

 

突然、入院先から息子に会いに行った

産後130日。入院して約3週間、服薬開始後5週間の頃です。

私は、無性に夫・いっくんと息子・大ちゃんに会いたくなりました。

大ちゃんは義理の実家で育ててもらっていました。入院していた病院からは、バスと電車で一時間ちょっとの距離でした。

なんと、私は、突発的に義理の実家まで一人で電車で行ってしまいました。私にとっては電車に乗ることが出来ることすら驚くべき回復です。

誰かに相談したのかと言えば、誰にもしてません。入院している病院では、外出する際に理由を言う必要がありました。私は「買い物」とか適当なことを言って、病院を出て行ってしまいました。

3週間ぶりの大ちゃんはほとんど変わっていませんでした。私に抱っこされると泣きだし、ミルクを飲んでも泣きやまず、いっくんが抱っこで何とか寝かせました。

母として「私に抱かれると泣くんだ…」と、少しショックでした。

いっくんと義理の父は和やかな雰囲気で歓迎してくれましたが、私は義理の父の一言にショックを受けてしまいました。

「早く治るといいね」

 

「早く治るといいね」という言葉に焦ってしまう

もし、うつ病じゃなかったら。骨折とか体の病気だったら、「早く治るといいね」という言葉は、病気の人への挨拶のようなものです。ショックを受ける理由など微塵もないはずです。

もちろん、義理の父も他意があったわけではなく、ごくごく普通にその言葉をかけてくれただけです。

でも、うつ病だった私には、その言葉は脳内でこのように変換されていました。

「本来、育児すべきなのは母親であるあなたでしょう。義理の実家で赤ん坊を育てるのも大変だし、迷惑だから、早く治してもらわないと困る。」

加えて言いますが、そんな意図は全くありません。

にも関わらず、「自分がみんなに迷惑をかけている」「みんなが自分を責めている」と勝手に思い込み、全ての言葉を悪く解釈してしまう。そして、早く治らないと焦ってしまう。それこそが、うつの症状でした。

当時の日記にはこう書いてあります。

なかなか良くならない自分に焦りを感じてしまった。あと2ヵ月(残りの入院期間)でそんなに良くなるのだろうか。大ちゃんの泣き声を聞いているうちにまた聴覚過敏にならないか。私の症状が再度悪化したり、長期化することによって、嫌われたり、身捨てられたりするのではないか。義理実家の人たちとうまくやれるのか。大ちゃんを育てたいが、うつ病が悪化するのでは?すべてが不安であり、どうしようもない。いっくんが心の支えだ。死にたくはない。なんとか治して育てたい。また不安の渦に巻き込まれてきたので、寝るぞ。

再び、脳内ネガティブスパイラル状態に陥っています。もうこうなったら、寝るしか方法はありません。

主治医に褒められ調子が良くなり、免許更新まで

二日後、義理の実家に一人で勝手に行ってしまったことを主治医の向井先生には事後報告しました。

向井先生は「抱っこできたの?」と聞いて来たので、「はい」と答えました。すると向井先生はこう言ってくれました。

「電車にも乗れたし、抱っこもできたなんて、素晴らしい!十分です。思いきりがよすぎるくらいです。」

その日は調子が良くなり、いつもはネガティブな気持ちで頭がいっぱいになってしまうのに、「人生投げてやる」みたいな、すがすがしい気持ちでいられました。さらに調子が良くなり、簡単な本まで読めました。

その翌日には、免許更新をしなければならないことを思い出し、またもや突発的に免許更新にコッソリ行ってしまいました。

その日は雨が降ってるし、行き方が分からなくなりタクシーを使う羽目になるし、病院の昼食の時間にも間に合わなくなるし、さんざんな思いをしました。一応、免許更新はやり通せましたが。(当時の私にはとてもすごいことです。)

焦って動きすぎは禁物!主治医の判断を仰いで。

入院3週間目には、こうして外出ができるようになり、本が読めるようになり、DVDが見れるようになり、少しポジティブな気持ちも産まれていました。

だからこそ、誰にも相談せずに義理の実家に行ったり、免許更新に行ったり、やらなくてもいいことをあれこれやり始めてしまいました。

それは、「早く良くなりたい。少し良くなったんだから、色々やらなきゃ。」という焦りの気持ちから起こした行動であったと思います。

当時はまだ、頭の重さと痺れが治っておらず、少しで歩くのも疲れるし、不安感も強い時期でした。

頑張ってしまった日は夜眠れなくなったり、翌日に疲労感がどっと出たりしていましたから、明らかにやりすぎです。今でこそ言えることですが、回復の兆しが現れ始めた頃こそ、ゆっくり休まなければならなかったのだと思います。免許更新など行かず、病院でゴロゴロしているべきでした。「早く治りたい」という焦りの気持ちは、どうしても出てきてしまいます。不安だから焦るんです。

でも、焦りと不安のために変に頑張りすぎてしまうと、せっかく回復したのに、揺れ戻しが来たり、「やっぱりまだ良くなってない」と落ち込んでしまうこともあります。

私から言えることは、主治医の判断を仰ぐことが大事だということです。

私は、義理の実家に行ってしまったことも、免許更新に行ってしまったことも、事前に主治医に許可を取っていないんですよね。突然思い立って、突然行動に移してしまっている。ダメですよね。

うつ病のときとは、判断力が極端に低下するので、判断を間違うことが多いです。自分で判断して突発的に行動するのはとても危険。

自分の病状をきちんと把握し、今の自分がどこまで出来るのか、主治医に相談してみてください。

最後に。主治医の向井先生から言われた言葉です。

「うつは良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、いつの間にか良くなっているもの。」

調子のいいとき、悪いとき、波があると思います。そのたび、落ち込み、焦りが来るかもしれません。それでも、いつの間にか良くなってるものだそうです。

一歩一歩ゆっくり前進ですね。