⑯ 産後うつ治療編(入院2ヶ月目)

向精神薬が大嫌いだった私が、向精神薬に助けられた話。

77ブログ

こんにちは、ミィです。私は、第一子を出産後に産後うつを患い、産後3カ月から精神科に入院しました。3カ月間の入院生活を経て、産後9カ月には寛解しています。

さて、今回はよく質問をいただくので、病気になってから飲んでいるお薬のことについて書いていきます。

 

向精神薬への恐怖がうつ症状の悪化を招いた

向精神薬(精神科でもらう薬)、ものすごく抵抗がありませんか?

私は、もーーーんのすごく飲むのがイヤでした。特に抗うつ剤。

抗うつ剤を飲むくらいならうつの辛い症状をガマンし続けてもいいと思うくらい、飲むのが怖かったんです。

というのも、私の母がとにかく向精神薬を否定していて、いろいろな嘘を言われていたんですよ。

「向精神薬を一度でも飲んだら、一生飲み続けることになる。」

「抗うつ剤は合う薬を見つけるまで、何十種類も薬を試さなければならない。」

「抗うつ剤は副作用でフラフラになってしゃべることも出来なくなる。」

毎日のようにこんなことを言われいた私は、向精神薬(特に抗うつ剤)は覚せい剤のように恐ろしいもので、一度でも手を染めると一生抜けられない恐ろしい薬なんだという間違った認識を持つようになりました。

その結果、メンタルクリニックを受診しないままうつ症状が悪化し、産後3ヶ月「自殺したい」と大騒ぎするまでになってしまいました。

私が服薬した向精神薬

私が飲んでいたお薬をザッとまとめます。

【抗うつ剤:うつを取る】
産後3カ月~8カ月:リフレックス
産後5カ月~7カ月:レクサプロ

【抗不安薬:不安を取る】
産後3カ月~8カ月:メイラックス
産後3カ月~特に不安なとき:デパス

【気分安定薬:うつと躁を取る】
産後9カ月~今も飲んでいるお薬:デパゲン

【睡眠薬:眠りを起こす】

産後9カ月~頓服でたまに:ベルソムラ

はじめに飲んでいた薬は、リフレックス(抗うつ剤)、デパスメイラックス(抗不安薬)の3種類でした。

あんなに怖がっていた抗うつ剤でしたが、飲んでみれば何のことはなく、むしろ2週間後に劇的な効果が現れました。

不眠、焦燥感(そわそわ)、聴覚過敏、決断できないなどの脳の機能低下があっさりなくなり、グッと楽になったのです。

産後5カ月(入院40日)までは、この3種類のお薬を飲んでいましたが、どうしても不安感と頭痛が治らなかったので、レクサプロ(抗うつ剤)を追加しました。

すると今度は残りの症状が治ったばかりでなく、上がりすぎて躁転(うつ状態から躁状態に一気に変わること)してしまいました。

産後7カ月から、抗うつ剤を減らしていき、産後9カ月からは、抗うつ剤と抗不安薬を全てやめ、デパゲン(気分安定薬)のみを服薬しています。

リフレックスとメイラックスに睡眠を促す効果があったので、最初は睡眠薬を飲んでいません。産後9カ月から、たまに眠れないときに飲む程度です。

 

お薬嫌い!お薬を増やされて激しく落ち込んだときのこと

飲み始めた頃は、とにかく薬はこれ以上増やしたくないと思っていました。

入院40日を過ぎても、何とも表現しがたい不安感が抜けず、頭が重く締め付けられたような感じが、どうしても治りませんでした。

主治医の向井先生に相談すると、新しいお薬が追加されることになりました。

「抗うつ剤を追加しよう。一番新しいタイプのSSRIでレクサプロっていう薬なんだけど。」

ショックでした。私は抗うつ剤を2種類も飲まなければならないほど重症のうつ病なのかと思うと、激しく落ち込みました。

飲み始めると何だか吐き気やめまいがする気がする。

次の日も、看護師さんにこれまでの辛かった日々のことを話し続けて泣き続けたり、一人になれないと病院中をフラフラしたり・・・

あまりの落ち込みぶりに、急きょ、向井先生の診察を受けることになりました。

私は、先生に言いました。

「私は、元々うつ病になりやすい性格なんです。心配性で、オンオフの切り替えも下手で、新しい環境に順応するのも苦手だから、子育ても順応できないんですよ。」

向井先生は、まるで学校の先生のように諭してくれました。

「あなたは新しい環境に順応するのが苦手かもしれない。でも、今まで順応して来たんだから、これからも順応できるよ。心の病気は5人に1人はなるもので、恥ずかしくも何ともない。薬を飲むのが不安ならやめてもいいよ。

たしかに、心の病気は誰でもなるただの病気なのに、何故こんなにお薬をイヤがっているのか、自分でも不思議になりました。

「やめるのも不安なので、飲みます。」

結局、レクサプロは飲み続けることになりました。

吐き気やめまいは、精神的なショックから起きたもので、すぐになくなりました。

お薬を増やしたり、減らしたり、変えたりということは、なんら珍しいことではなく、落ち込む必要はないということは今では分かります。

当時は、精神科で処方された薬を飲んでいるというだけで、自分が異常な人間のように思えて嫌だったんですよね。

それこそが、偏見だったんだと思います。

今は向精神薬を飲んで本当に助かったと思ってる

今は、向精神薬に対する抵抗感は、ほぼありません。

私の場合は恐れていたことが何ひとつなかったからです。

つまり、処方された薬がすべてドンピシャで自分に合い、辛い症状が劇的に改善され、副作用もなく、順調にやめられているということです。

ただし、これは個人差があるようです。重い副作用に悩んだ人、効果が現れない人、どのお薬も合わなかった人もいると聞きます。

私に関していえば、薬物治療の効果は100%。

私自身は、向精神薬がなければ、自分の病気は治らなかったかもしれないと思います。

お薬を飲む上で大事なことは、自己判断しないで医師の言うことをちゃんと聞くことだと思います。処方されたお薬はしっかり飲む。途中で勝手にやめない。途中で勝手にやめてしまって、うつ症状が復活したという話も聞きます。一度、限界までお薬を飲まず我慢したがためにうつの症状をこじらせてしまったことで、お薬をしっかり飲むことの大切さを学びました。

向精神薬とは、医師の指示のもと、正しくお付き合いしていきたいものです。

書籍化されました!!

ミィの産後うつブログが本になりました。
ブログに書いた産後うつ体験記や、精神科医のアドバイス、産後うつチェックリストが載っています。