こんにちは、ミィです。
今回は、初めてのメンタルクリニックで盛大にしくじった話から学ぶことです。
目次
産後50日メンタルクリニック受診がターニングポイント
産後うつかも?と疑ったのに精神科を受診しなかった話で書いたのですが、私は精神科にとても強い心理的抵抗がありました。
自分がうつ病になるはずがないというプライドや、精神科にマイナスな先入観があって、なかなか病院に行く決断ができなかったのです。
ですが、夜に眠れない、ソワソワする、音がうるさい、赤ちゃんが怖いなどの産後うつの初期症状は日々悪くなって行きました。
困り果てて電話したんですよ。
いのちの電話。
育児の悩みを中心に取りとめもなくお話して、「精神科を受診してみよう」という結論になったんです。
これで決心がついて、やっと、産後50日目でメンタルクリニックを受診することになりました。
産後1ケ月から我慢すること、20日目の決死の受診でした。
ですが、この受診が産後うつ悪化へのターニングポイントになりました。
なぜなら、私は自分の症状をうまく説明できず、「産後うつではなく、育児が苦手な人」という診断になってしまったからです。
「うつではない」という診断になった理由
なぜ、私は「産後うつではない」という診断になってしまったのでしょうか?
(1)うつの症状を説明しないで、育児相談してしまったことが最大の原因。
(2)うつの症状と育児の悩みがゴチャゴチャになっていた。
(3)私自身がうつを否定する診断をして欲しいと思っていた。
(4)入念に準備しすぎて、きちんと説明できているとみなされた。
(5)女医でなければいけないと思っていた。
(6)専門家であっても、初期のうつを見破るのは難しい。
受診のときに持参したノートを公開
私は清水の舞台から飛び降りるつもりで、めちゃくちゃ入念に準備して行ったんです。
回らない頭で、何時間も今までの経緯を思い出し、詳細なノートまで作って。
これがノートです。
【1ページ目】
【2ページ目】
【3ページ目】
メンタルクリニックで育児相談してしまった。
ここまで準備したのなら、冷静に説明できるはずですよね?
が、私は2ページ目の「これまでの経緯」しか説明していません。
夜に眠れない、ソワソワする、音がうるさいなどの症状を伝えていないんです。
メンタルクリニックに来ているというのに、病気の相談ではなく、育児相談になってしまっていた。
なぜか?
①頭の中で、自分に起きているうつの症状と育児の悩み(母乳のことなど)がゴチャゴチャになっていたから。
②、「うつじゃないって言ってほしい」という思いがあったから。(←自業自得です。)
さらに、問題なのは、入念に準備したことで「ちゃんと説明出来ている」という印象を与えてしまったことでしょう。
うつで思考力が低下していれば説明すらできなくなるはずですから、「うつ症状は軽い」とみなされました。
さらに、「産後うつの診断は女医さんがいいだろう」と思っていたことが結果的にはマイナスになりました。
私が受診した女医さんは、子育ての経験があっただけに、新米母の不安な気持ちが分かってしまったのでしょう。
「あなたは育児が苦手なだけよ。出産、育児は女にとって死ぬより苦しいこと。母親なら眠れなくて当たり前。子どもと離れない方がいいと思う。1年もすればいいお母さんになれるわよ。」
と言われてしまいました。
育児が苦手な人になってしまった。
専門家であっても、うつの初期症状を見破るのは難しいということでしょうね。
女医さん「あなたのうつの症状はそれほどではないけど、不安が強いように見える。どうしても不安なら抗不安薬を出すけど、服薬するなら母乳はやめるように。」
私「母乳はやめたくないので、漢方薬でお願いします。」
当帰芍薬散という漢方をのみを処方してもらい、再受診の予約を取ることもなく終わりました。
この診断結果によって、私も家族もこう思ってしまったのです。
「うつ病じゃなくて育児が苦手なだけなのだから、サポートすれば育児できるようになるだろう。」
結果、私はどんどん追い込まれ、産後100日まで産後うつを治療することなく育児し続け入院に至るのです。
産後うつでメンタルクリニックを受診する際の注意点
この女医さんのことを非難する意図は全くありません。
女医さんは入院するときにもう一度お世話になり、決して変な先生ではありませんでした。まぁ、ちょっと厳しかったですけどね。
私は、体験から学べることをお伝えしたいだけ。
失敗しないためにはどうすればよかったのでしょうか?私と逆のことをすればいいのです!
- うつの症状(眠れない、そわそわする、音がざわざわするなど)を正確に説明する。
- 「誰でもうつ病になりうる」という気持ちで受診する。
- 入念に準備しすぎないで、ぶっつけ本番で行く。
- 女医さんにこだわらない。
- 1回の診察で分からないこともあると知る。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
何かのお役に立てれば幸いです。
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