⑮ 産後うつ治療編(入院1ケ月目)

うつの不安との戦い方。一歩一歩ゆっくり前進、今のことだけ考える。

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こんにちは、ミィです。私は第一子を出産後に、産後うつになり、産後3カ月で精神科に入院しました。3カ月間の入院生活を経て、産後9カ月には寛解しています。

産後うつの方から「何もかもが不安でたまらない」とお話を聞くことがあります。今回は、「不安」について書いていきます。

 

先のことを考えだすと、脳内が不安の無限ループに。

私は、産後99日から、抗うつ剤(リフレックス)と抗不安薬(デパス、メイラックス)の服薬を始めました。

とはいえ、漠然とした不安はすぐに消えることはありませんでした。結局のところ、躁転(うつから躁へ一気に変わること)するまでの2カ月間は、不安感はなくなることはありませんでした。

特に、入院10日目の頃(産後4カ月、服薬開始後3週間)は、不安が最も強く辛い時期でした。

今振り返ってみると、①うつが良くなるかどうか不安、②退院後の生活(特に育児に関して)のふたつが不安要素になっていましたが、当時は何が不安なのかよく分かりませんでした。

 

先のことを考えると、不安が不安を呼び、脳内が「どうしよう」の無限ループになって行くように感じました。

入院11日目、向井先生の診察の後、夫・いっくんと退院後の話をしました。

 

退院するのは3ヶ月も先の話なのに、私は自分のうつ症状が良くなるイメージがまったく持てず、「大ちゃんと二人きりになることは出来ない前提」で話しました。

「私と大ちゃんが義理の実家にお世話になったら、義理のお母さんに『育児ができない嫁』と嫌われてしまう。実家にお世話になるのは、前みたいにうつが悪化するから無理だ。保育園に預けようにも、私は日中一人でいることも出来ないんだから、無理だ。それなら、死ぬしかない。」

私は大真面目にこう考え、何度もこの話を繰り返しました。そして、余計に不安になり、頭の重さや痺れ、吐き気や下痢といった身体の症状が重くなり、無気力で着替えすらやる気になれなくなってしまうのでした。

 

不安との戦い

私が記録していた「闘病日記」を読むと、私の不安との戦いが克明に記録されています。

入院12日目

先のことが不安で仕方ない。大ちゃんとマンツーでやっていけるのか。うつは本当に治るのか。考えすぎの病気がますますひどくなっている気がする。産まれて来なければよかったな。どうして私のことを産んだのか。どうして大ちゃんを産んだのか。幸せになるためだったはず。私のうつはきっと良くなる。絶対よくなる。

入院13日目

一人でいられないような人が息子と二人っきりでいられるわけがない。不安で怖くて仕方ないのだ。病院の中で看護師さんがいるから、大丈夫だけど。退院後の生活を考えてしまうと怖くて怖くてたまらないよ。毎日生きていることが苦しくて仕方ない。誰かに助けてほしいけど、誰も助けてなんてくれない。

入院14日目

看護師さんの問診で、退院後のことが心配だという話をしてしまった。聞いてはくれるが答えはない。持続可能な方法なんてないのだ。そのとき、そのとき、必死になって最善の策を考える。そして、時間が過ぎて行くのを待つしかない。考えても仕方ない。今までと同じように、死ぬより苦しい今を、大騒ぎしながら、人に迷惑をかけながら、生き続けるしかないのだと思う。ただ、生き続けることが目標だ。

うつの真っただ中にいるときは、うつの症状が治って元通りに生活できるイメージがまったく浮かばず、「私のうつはきっとよくなる」と言い聞かせ、何とか精神状態を保っていたのかな。

入院14日目の日記で書いていることなどは、今見るとなかなかいいことを書いてますよね。(自画自賛)

 

不安を潰すのではなく、不安から逃げよう。

うつのときは、不安をすべて排除することはできないと思います。うつは不安になってしまう病気だから。

「何が不安なのか」と原因を考えてみたり、不安を取り除くために何かしようとしても、あまり意味はないと思います。不安要素がないところから、不安を拾ってきてしまうのではないでしょうか。

では、どうしたらいいのか。私は、不安を潰していくのは無理なので、出来る限り不安から逃げていました

①まずは「寝逃げ」

産後うつの回復のカギは、何もしないで寝ること。という記事にも書きましたが、起きて考えごとをしていても、死にたくなるばかりです。暇さえあれば薬を飲んで寝る。寝ている間は考えごとをしなくて済みます。

②つぎに、「先のことは考えない」

先のことは考えても仕方ありません。今の状況(うつのどん底で一人で何もできない)で先のことを考えても、何もいいことは思い浮かぶはずないですから。うつの症状が改善していけば、状況は必ず変わります。今のことだけ考える。考えても今日、明日のことまで!

③そして、「判断を自分でしない」

うつのときは判断力が低下するので、自分で何かを判断しようとすると、余計に「どうしよう」ループに陥ります。私は、夫にすべての判断を任せることにしました。何度も不安を訴える私に、「何も心配しないでゆっくり休んでて。3カ月の入院で治らなければ別の病院に入院させてあげるから。」と言ってくれました。最悪の場合はまた入院できるという安心感があり、不安感も和らぎました。

産後うつが一番辛いときは信じられないかもしれませんが、不安は徐々に薄らいでいくものです。どうぞ、ご自身の心身の回復を最優先に考えてください。

「一歩一歩ゆっくり前進、今のことだけ考える!」

不安を訴え続ける私に、夫がかけ続けた言葉です。できれば、今のことすら何も考えないのが一番いいんですけどね。

 

⇒ つぎの記事  うつの心の休め方。自分の好きなことをして、悩みから気持ちを離す。