⑱ 退院から寛解まで

軽躁状態と診断され、気分安定薬で寛解しました。

87ブログ

こんにちは、ミィです。私は、第一子を出産後に、双極性障害を発症しました。

産後まもなく、不眠や希死念慮といった、うつの症状が現れ、産後3カ月から精神科に入院しました。治療を開始したところ、今度は躁転。軽躁状態のまま、産後6カ月で病院を退院することになりました。

今回は、私が躁状態であると診断されたときのことについて書いていきます。

 

軽躁状態が進み、人に迷惑をかける行動が多くなる。

私は、軽躁状態になっているとき、全く自覚がありませんでした。

最初の頃は、気分が良くテンションが高いだけで済んでいたものの、次第に人に迷惑をかける行動が多くなっていきました。

産後8ヶ月の頃は、以下のような行動を取るようになりました。

から回る意欲

私は、大ちゃん(息子)が保育園に行っている間も、おとなしく寝ていられませんでした。

毎日朝の5時頃には目が覚めてしまい、明け方からシンクの掃除をしたり。

家事・育児以外のことも意欲が湧いてきて、産後うつのことを徹底的に調べるようになります。

この頃の私は、「私が、日本の産後を変えてやる!日本一の産後うつになってやる!」と、思っていましたので、一日一冊のペースで本を読み、勉強していました。

産後ケアの重要性について、市役所にメールで政策提言をしたり、本来やるべきでないことまで、あれこれと手を出していたように思います。

 

自尊心の肥大化

「自分は何でもできる」という気になり、自分は、特別なことができると思っていました。

私は、「大学院に行って博士になる」「起業する」「政治家になる」などと言い出しました。

自分の生涯のライフワークとして、産後うつの問題に取り組みたい、産後ケアに関わりたいという思うようになり、実現するための手段としてそう思ったんですね。

いっくん(夫)からは、「病気が治ってからね」と一蹴されましたが。

自尊心が肥大化しているので、他人に対して自慢するような態度を取るようにもなりました。

保健師さんが自宅に訪問してくださる機会がありましたが、そのときの私は自慢話ばかりしてました。今では恥ずかしい限りです。

 

家族に攻撃的になる

家族から、「攻撃的だ」と言われるようになりました。

私にとっては、人を攻撃する意図は全くなく、「世の中、どいつもこいつも間違えているから、私が正してやる」という正義感のつもりでした。

実家の両親が会いに来てくれたときは、「私が一番苦しかったときに、なぜ気付いてくれなかったんだ!」と怒り、ケンカになりました。

いっくんのことは、毎日、何かしら責めていました。

「毎日、外に働きに出ていいよね!男はいいよね、子どもが生まれても何も変わらなくて!」とか何とか言っていた気がします。

いっくんが飲み会から帰ってきたところ、質問状15個を叩きつけ、「あんたは、夫としての自分の役割をどう思ってんだ!」と、責めたこともあります。

どんな質問をしたのかも覚えてないですが、1時間以上にわたり、詰め寄っていたと思います。

家族は、もともと、おっとりした性格だった私が、すごく攻撃的で、白熱したディベートのようなテンションでしゃべりまくるので、別人になったように見えたそうです。

 

クレーマーになる

とある企業が、産後うつに関して、ネット記事をアップしたのですが、その内容が私にとって許せないものでした。

子どもを産む前に、周囲の人に「私は産後うつになるかも」と宣言しておけば、産後うつにはならないとか。精神科に行っても、薬ばかり出されて解決にならないとか。

そういった間違えた情報が書いてあったので、怒りに燃えて、クレーム電話をかけました。(きちんと対応していただき、ネット記事は一部修正されました。)

他にも、自分がおかしいと思うネット記事を見つけては、クレームをつけていました。

躁状態との診断。

産後8カ月、私は、新しい主治医に「躁状態になっている可能性がある」と診断されました。

私が、診察で話したことは、

「産後うつの名付け親は誰ですか?」

「周産期のメンタルヘルスの権威は誰ですか?」

「産後うつのブログを始めたいのに、夫がダメだって言うんです。いつ始めたらいいですか?」

「イライラしていて、家族に攻撃的だと言われるんです。」

産後うつのことを勉強していたから、こんなことばかり聞いてるんですが、診察で聞く内容でもないですよね。

主治医は、私の様子を見て、

「躁転の可能性があるから、リフレックス(抗うつ剤)は2錠から1錠に減らしましょう。」

ということで、抗うつ剤を減薬することになりました。

家に帰って、結果を報告すると、いっくんは、「よく自分のことをちゃんと説明してくれたね!ミィは普通じゃないんだよ!」と、喜んでいました。

抗うつ剤中止。気分安定薬・デパゲンの服薬。

2週間後の診察で、抗うつ剤を減らしても、私のやる気は低下せず、

「私は二人目を産みたいんです。服薬してたら妊娠できませんよね?うつの再発率は?躁うつとなると、躁とうつを繰り返すんですか?」

などと質問していたため、リフレックス(抗うつ剤)は中止することになりました。

「あなたのような場合は、漫然と抗うつ剤を続けるより、合う薬を見つけた方がいい。」

主治医の判断により、新たに、気分安定薬・デパゲンを服薬することになりました。

抗うつ剤と併せて、メイラックスという抗不安薬を中止しましたが、離脱症状は全くなく、デパゲンは、すぐに効果が現れ、ハイな気分が落ち着いて来ました。

こうして、5カ月間のうつ状態、4カ月間の軽躁状態を経て、産後9カ月でついに自分を取り戻すことができました。寛解です。

つづく。

 
「双極性障害」ってどんな病気? 「躁うつ病」への正しい理解と治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう)
大和出版
 
双極性障害について書かれた、日本で一番分かりやすい本。入門者におすすめです。
 

 


この本を一冊読めば、双極性障害という病気の症状、お薬、治療法などが全部分かります。

 

 

双極性障害(躁うつ病)の人の気持ちを考える本 (こころライブラリーイラスト版)
講談社
 
家族向けに書かれた本ですが、イラストも入っていてとても読みやすいです。

 

 

⇒ つぎの記事  出産から産後うつ寛解までの9カ月を振り返って。

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