壮絶な「いきみのがし」を乗り越え、子宮口はついに最大(10cm)になりました。
(いきみのがしについては、前回記事「いきみのがし」は人生最大の「待てっ!」でした。を読んでみてください)
私は、必死にいきみました。
出産の熱狂
分娩をサポートしてくれる助産師さんも、ハイテンションでした。「あと少しよ!!頑張れ!!」
たとえるなら、ワールドカップの熱狂。私、汗だく。差し出される水。
100回ほどはいきんだと思うのですが、いきんでもいきんでもうまく出て来ません。
赤ちゃんが出てきたと思ったら、「旦那さん、到着しましたー!」と声が聞こえました。 ギリギリアウトです。
出産を振り返って
「もう一回やってみろ」と言われても、二度とできないほどのエネルギーを使い果たしました。
出産は「エベレストに登頂するくらいのエネルギーを使う」などと言われますが、そんなもんじゃないと思いました。
「半殺し」です。
出産は命がけ
とは言っても、私は、安産だったのです。
人間の出産は、いまだに命がけ。母子ともに100%安全なお産はありません。
厚生労働省のホームページで、妊産婦死亡率を見てみると、出生10万人あたり4.9人もの方が亡くなっていることには驚きます。(2006年)
おおざっぱに計算すると、いまだに年間40人~50人は亡くなっているということになります。
母は心身ともにボロボロにくたびれましたが、産まれてきてくれた息子は健康そのものでした。
それは、決して当たり前のことではなく、産婦人科医の先生や助産師さんなど、周産期医療のサポートがあってのことです。
息子が無事に生まれてきてくれたことは、「感謝」以外の言葉が見当たりません。
出産って、奇跡。
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