こんにちは、ミィです。私は、第一子を出産後に、双極性障害を発症しました。
最初は、不眠や希死念慮といった、うつの症状が現れていたため、「産褥期のうつ病」との診断でした。精神科に入院し、治療を開始したところ、2カ月後に躁転。後から、自分が双極性障害であることが分かりました。
さて、今回は、躁転するとどんな気分になるのか?ということについて書いていきます。
目次
躁転して、霧が晴れたようにスッキリした気分になった。
うつ状態から躁状態に一気に変わることを「躁転」と言います。
躁転すると、どんな気分になったのか?
一言で言うと、「楽しいっっ!!!」です。
産後5カ月(入院2カ月後)の頃、とつぜん、霧が晴れたようにスッキリした気分になって、何も悩みがなくなりました。
お酒を飲んだときの高揚感、スポーツした後の爽快感、ライブに行ったときのエキサイティングな気分。それらが一日中続いているような感覚です。
とにかく、楽しくて楽しくてたまりませんでした。
「うつから生還した今、世界が輝いて見える」と思っていた。
私は、自分のテンションが高いのではなく、周りの人のテンションが低いと思っていました。
私、大ちゃん(息子)、いっくん(夫)の三人で過ごしていると、いっくんのテンションが低く感じるんです。
私は、「こんなに楽しく過ごしているのに、なんでいっくんはテンションが低いんだろう?」と不思議に思い聞きました。
「なんでそんなにテンション低いの?」
いっくんは「特にテンション低くないし、いつも通りだよ。ミィがテンション高いんだ。」と言うのです。
私は、なるほどと思い、こう言い返しました。
「いっくんは、うつになってないから、世界が変わってないんだね。私は、うつの地獄の世界を味わって、生還したの。だから、うつが治った今、世界が輝いて見えるの!!」
うつが治って、やっと本当の自分を取り戻せたんだ。うつから生還した今、世界が変わった。今、見えているキラキラ光り輝いた世界が本物なんだ。
そう思って嬉しくなりました。
おそらく、このときの私はハイテンションで、多弁になっていたと思います。自分ではよく分かりませんが。
うつ病になって良かったとすら思う。
躁転した頃のツイートを見ると、ハイになっている感じがします。
究極の選択。子どもを産まずに鬱病にならない人生と、子どもを産んで鬱病になる人生どちらがいいか。私は絶対、後者を選ぶ。息子がいない人生は、もはや考えられない。
— ミィ (@sangoutsu) 2015, 1月 7
私の人生は息子を産んだことで、新しくスタートした。夫という相棒と、やっていこうじゃないか。育児という大冒険を。
— ミィ (@sangoutsu) 2015, 1月 7
みんな出産も鬱病も一度は経験してみてもいいんじゃない?って思う。見える世界が変わる。
— ミィ (@sangoutsu) 2015, 1月 7
鬱病なのに、ハイなんだよな。
— ミィ (@sangoutsu) 2015, 1月 8
私は、うつになり、一時は自殺を試みるほど酷い状態になってしまいました。(産後3カ月、遺書を書いて電車に飛び込もうとした。)
にもかかわらず、この前向きな心境。
ふりかえって見れば、これこそが、躁うつ的なんだろうと思います。
自覚がない躁。最初は「明るくて楽しい人」にしか見られない。
とはいえ、躁になっているときは、自分がいつもとは違う状態だとは思いません。ましてや、病的な状態だとは微塵も思いません。
「ちょっとハイになっちゃってるけど、それはうつが治って見える世界が変わったから」と思い込んでいました。
家族も「少しテンションが高いけど、うつ病が良くなったのかな?」としか思っていなかったみたいです。
最初は、楽しい気分になるだけなので、周りも楽しい気分になるし、「明るくて楽しい人」としか思われません。
ところが、次第に気持ちが大きくなって、人に迷惑をかける行動が多くなっていきます。
つづく。
躁状態については、躁の症状のまとめをご覧ください。
この本を一冊読めば、双極性障害という病気の症状、お薬、治療法などが全部分かります。